またまた、ようちゃんのブログから写真を頂戴した。
まずはピンクの花
そして黄色い花、と赤い花、横にいるのは「おやゆび姫」です。
チューリップは高貴で美しい花、だからこんな花から生まれる妖精も小さくてかわいらしいお姫様なんですね。
チューリップといって連想する地方は、世界ではオランダ、日本では富山県です。でも、そもそもはチューリップはトルコの花だったそうです。
そういえば開く直前の花の格好って昔のトルコ人のターバンを巻いた頭の格好に似てますね。それもそのはず。ネットで調べるとこの「ターバン」がなまって伝えられ、ターバン⇒チュルバン⇒チューリップとなったみたいです。
チューリップは子供から大人まで広く愛される花です。鉢に球根を植えておけば、芽をだし、春が来ると美しい花が開きます。そのため幼児や小学校の生徒がマイポットの花として栽培して可愛がっています。
童謡で
『咲いた、咲いた。チューリップの花が~♪』
と歌われていることからも子供に人気の花とわかりますね。
でも、ちょっと昔、やまさんのような全然可愛げのないオッサンも「チューリップの花」に随分思い入れがあったんですよ。といえば今の若い人は驚くでしょうか。子どもの歌のように、オッサンなじみの歌もありました。
『開け~、開け~、チューリップ~♪』
といってもこっちは本物の花ではなく、パチンコ屋のパチンコ台のチューリップでした。チューリップの花がパコパコ開くとき、オッサンたちは大フィーバーしました。
子どもにとってもオッサンにとってもチューリップは愛でる「はな」だったんですね。
チューリップとフィーバーで思い出すのは、17世紀のチューリップ投機熱です。オランダではこの頃トルコから入ったチューリップの新品種が作り出され、その愛らしさ美しさで大流行します。
それだけなら問題ないんですが、人の欲望と結びつくととんでもないことになります。投機の対象になってしまうのです。それも並大抵の投機熱じゃないんです。めずらしいチューリップの品種(球根)に、なななんと!大きな家屋敷が2つ3つ買えるほどの高値がつきます。
そうなると投機が投機を生み、大フィーバー、我も我もと、栽培、投機、相場での売買、と、オランダの金を持っている連中をほとんど巻き込んでいきます。
日本では昭和の終わりごろ、土地、証券でバブル景気が訪れたんですけど、ここ17世紀オランダではチューリップによってバブルがおきます。
バブルは所詮バブル、はじけて、パチンでカスも残りません。このチューリップ景気も同じ経路をたどります。
ある日、急に大暴落、あっという間に、大金で手に入れたチューリップの球根は値がつかないくらい価値のない物になってしまいます。破産者続出、もう大変なことになってしまいました。
この時代は原始資本主義の時代、まだバブルや暴落のメカニズムはよくわかっていませんでした。フィーバーがおさまった後、みんなは集団で発狂したか悪魔にでも憑りつかれたと思ったことでしょう。
悔しさのあまり、目の飛び出るような大金で買った球根を、
「こいつめ!」
といってムシャムシャ食べたそうです。
「お。こいつは、いけるぞ!」
だからオランダでは食べられるチューリップの球根の品種があるそうですよ。
そういえばこの時代のこのような世相を背景に後に仏のデュマが『黒いチューリップ』という小説を書いたのを思い出しました。
黒いチューリップならさぞやこのチューリップフィバーにあって高価な値がつくんだろうと思います。もちろん品種改良で作り出そうとするわけです。小説では確か成功するとありましたが、17世紀にほんとに黒のチューリップができたんでしょうかね。
今はネットで調べると、どうも黒のチューリップはあるようです。
チューリップはユリ科、ユリでは有名な「クロユリ」が自生してますね。この下の写真は8年前私が北海道へ行ったとき撮った写真ですがクロユリです。
チューリップの花は美しいけど、パチンコだの投機だのと人の欲望がからめば、あまり美しい仕儀とはならないので気をつけたいですね。
2 件のコメント:
チューリップは花も葉もしっかりしているのでいいのですが、見かけより花は長持ちしなかったように思います。バブルを生んだそうですが、大きな球根を作るには花を切るそうで、本末転倒的な商業主義が起こした結果としての戒めみたいな出来事ではないでしょうか?
ランの方が花が長持ちするので良いですし、値が高いのもうなずけます。
クロユリの花は良く取れていますね。図鑑の写真みたいですが、やまさんが撮ったんですね!みずみずしくていい感じです。(^.^)
オランダの象徴は風車とチューリップとなってます。穏やかなシンボルのような気がしますが、チューリップにはこんな投機熱の過去があったんですね。
オランダ人は昔から世界で最も「儲け」「金」にシビアーな国民です、オランダ勘定といえば世界で通用する言葉ですね。
そう思うとチューリップがシンボルなのは、トチ狂った過去のバブルを戒めるためあえてオランダのシンボルにしたんじゃないでしょうか。
蘭ですが、蘭も好事家の間では昔から高価に取引されました江戸時代「シュンラン」がそれこそ家屋敷と同じ値がついたという話がありますからね。
でもしんさまのイメージの蘭は「洋ラン」でしょう。
ところでプロフ写真変わりましたね、ビーチのような気がしますが、表情を見ると何か哲学者の肖像みたいですな。
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