2012年4月11日水曜日
お蔭でまた古典文学の本が読める
今日、朝の雨の降らないうちにアミコにある新図書館に行って古典文学全集の『陸奥話記、保元物語、平治物語』の本を借りてきた。これは軍記物の古典文学である。『平家物語』は、私の書庫(というか部屋一つに本が乱雑においてあるだけだが)にあるのでこれも一緒に読むつもりである。
どの本も何十年も前に読んだが、ほとんど忘れている。なぜまた今頃読む気になったのか?それは今某局で放映している「大河ドラマ・清盛」の影響である。
去年の大河「お江」がひどすぎたので、今年も去年といっしょで、ブログでの話に取り上げるのも馬鹿馬鹿しいものだろうと思っていた。
ところが今回の放映を見て度肝を抜かれた。なんと頼長(藤原のホープ、内大臣)が家盛(清盛の弟)を
「こっちの寝屋(ねや)によりなが(頼長)、いえもり(家盛)たくさん!」
と拒む家盛を手籠めにし、ケツの穴にブッスリと・・・・・(ってそこまでは描かれてませんが、当然のことです)
これには唖然茫然!!!!
いえいえ、決してお江のような荒唐無稽、児戯のような筋立てで馬鹿にしたのではありません。歴史ドラマの筋としては、このような展開はあり得るべきものだと思います。その上で、今まで私が禁じ手だと思われていた(史実では確かにあった)男同士の赤裸々な肉体関係をドラマの重要な展開の要素にした公共放送の大胆さに、
「しまった、してやられた!歴史妄想では人後に落ちないやまさんでもこんな禁じ手を入れて展開させるドラマの筋は読めなかった!」
という悔しさが混じった驚き、そして虚脱でした。
この「清盛」のネタ本になるのは古典文学の「平家物語」です。平曲で語られる軍記物で、叙事詩のような美しさを持っています。
しかし、美しくはあるけれども、いわゆる「人倫に反する」ようなことも物語られています。
ドラマの最初に出てきた「白河法皇」と待賢門院璋子は義理の父と娘のようなもの、それがあろうことか幼女のまま犯されるというような話が出てきます。今でいうと養父に近親強姦されたという立派な性犯罪。
そして広く行われていた男同士の肉体関係。
しかし、今まではドラマを作るときはそのような関係はそれとなく匂わせるようなこと、噂としてドラマで取り上げることはあっても、正面から堂々と取り上げ筋立てすることはなかったのです。
しかし某局は思い切ってこの禁じ手を使い大胆にやり始めました。一旦禁じ手を使った以上、何でもあり、になりかねません。
今後のこのドラマの成り行きに目が離せなくなりました。
ですがやりたい放題をそのまま私としては受け入れるつもりはありません。そこでこのドラマのタネ本となる上記の古典文学本を借りて読み始めようと思ったのです。
よく史料と照らし合わせて云々する人がいますが、歴史ドラマと史料を比較するのは筋違いだと思います、歴史ドラマと比較するのはやはり歴史文学作品である上記のような古典文学であるべきだと思います。
原文で読むのですらすらとはいきませんが、ドラマ以上に面白いことは確実ですし、妄想も大いに広がると思います。
今回は公共放送のプロデューサーに負けましたが、上記の本でもう一度勉強し直し、某局の妄想に負けないようにしたいと思います。
これからはこのドラマの話題でもブログが書けそうです。
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2 件のコメント:
「お江」ひどかったんですか?私は樹里ちゃんが出ていたのでたまに見ましたが、パロディー調というかコミカルで好きでした。
今までタブーとか言われていたことが、最近どんどん解禁というか解放されているように思います。個人的にはいいことだと思いますし、時代の流れだと思います。常識とかモラルなんかは、集合意識で成り立っているので、それを構成する人の質が変わってくると代わるものだと思います。ヽ(^。^)ノ
コミックの目で見ればお江はよくできていたと思います。歴史上の名前がついてるものでホームコメディと割り切れなかったです。
私もタブーを取っ払うのは賛成です。常識的な時代劇のつくり方は嫌いです。
原典を読むのが楽しみになってきました。この中に現代のタブーを打ち破るような話があれば、N○Kにパクられる前にしんさまに紹介しましょう。
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