4、バップの誕生とクール・ジャズ
1940年代初頭、ニューヨークのミントンズ・プレイハウスが最初の2ステージの後は自由参加のジャムセッションの場に解放した。ここで新旧のミュージシャンが有名無名を問わず他流試合を行い、新しいサウンドの模索が始まる。噂は残米に広がり、ベテラン、アマチュア入り乱れてのセッションが繰り広げられた。
この結果、新しい和音、難しいリフ、テンポな速いビート、各楽器のソロの確立など、近代的音楽スタイルを生み出した。これがバップである。
「Swing To Bop」
「Round Midnight」
1、チャーリー・パーカー
彼の音楽は、ハーモニーの構成に基づいたテンポの速い即興演奏を、超絶的な技巧で表現するというスタイルで、メロディーやリズム、ハーモニーへの革新的アプローチが特徴である。
「Now's The Time」
「Summertime」
2、クール・ジャズ
大胆なシンコペーションや複雑なコード展開などで、音楽的な革新性やエネルギーを爆発させたバップに対し、音楽理論の要素を取り入れ、より知的な抑制を加えた新しいスタイルを求める現象が現れた。これをクール・ジャズという。
幾つか紹介する。
「Jeru」
「Walking Shoes」
「Bag's New Groove」
5、ウエスト・コースト・ジャズ
ウエスト・コースト・ジャズは、西海岸のロサンジェルスのスタジオ・ミュージシャンを中心に1950年代前半に最盛期を迎える。代表曲を貼っておきます。
「Over the Rainbow」
これに対し対極にあるのがイースト・コースト・ジャズで、ニューヨークを拠点に黒人ミュージシャンが自らのアイデンティティをはっきり打ち出した、魂がほとばしるホットなジャズを特徴とした。
「The Way You Look Tonight」
4ビート・ジャズとハード・バップ
4ビートジャズは4拍すべてにアクセントをつけて演奏する。2ビートの進化したものと考えられている。
ラグタイムやニューオーリンズジャズなどはヨーロッパ音楽と同様、1、3拍に強拍のある2ビートである。この1、3拍の強拍を残したまま、2、4拍を強調することによって4ビート感が生まれてくる。これはシカゴスタイルから徐々に見られ、やがてスィング時代の4ビートへ発展した。
スィング時代に4拍打っていたベースドラムのベーシック・ビートの役割は、バップ時代になってベースへと移行する。その結果、ドラムスは基本ビートをキープすることから解放され、即興演奏を生む様々な変化に対応しながら、さらに複雑で重要な役割を担うことになる。
バップが成熟し、ハード・バップへと移行すると、この形は一層洗練されたものになり、ハイハットやスネアドラムによるアフター・ビートと、ベースによる4ビートが一体となって生まれる快適なスィング感が『4ビートジャズ』として定着する。
「Dear Old Stockholm」
6、ファンキー・ジャズ
地域の行事や祭りに供されたニューオーリンズ・ジャズを出発点に、ダンス音楽として老若男女に愛されたスィング・ジャズが音楽鑑賞に発展し、さらに芸術的要素を追求した結果、バップやクール、ハード・バップに行きつき表現方法も多様化したジャズは、ふと気が付くと一般大衆の支持が得られないほどセルフィッシュな方向を向いてしまっていた。
大衆離れしたジャズは商業的にも立ち行かなくなり、その結果、レコード会社にはジャズからティーンズ・ポップスに目を向けさせることになる。そこに黒人教会音楽とリズム&ブルースの要素を取り込み、軽快だが泥臭く、簡潔で歌いやすいメロディーを持たせて大衆の支持を得たのが『ファンキー・ジャズ』である。
いくつか紹介する。
「Night In Tunisia」
「Watermelon man」
3 件のコメント:
この特集、やっと私が知っている領域に入ってきましたね。「Round Midnight」はなぜか縁がありいろんな人のを聞きましたが、やまさんの取り上げた セロニアス・モンク はコロトレーンとの絡みもあり、 私のお気に入りのピアニストです。
そして最後のファンキー・ジャズに出てくるハービー・ハンコックさん、この人は最近のジャズ、フュージョンにとっては欠かせない人で、マイルス・デイビスとかいろんな人のアルバムにクレジットされていますね。音楽と電気工学の博士号を持っていたり、創価学会の会員で毎日「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えているみたいです。ヽ(^。^)ノ
やっぱりよく知ってる!
わたしはテキストをなぞるので精一杯です。おもろいエピソードがあれば教えてください。
ところでジャズやロックをやってれば女性にもてますか?せめて知識だけでも身に着けて、女性の前で薀蓄を垂れたいですね。
モダン音楽、星座、超自然科学、やってればどれも女性にもてそうですね。しんさま得意分野ばかりじゃないですか。
星座というか星占い以外の2つは、女性は興味がないと思います。
コメントを投稿