若い時に電子オルガンを購入し、ポピュラー曲を練習し始めたが、演奏の基本は足のベースと左手のコード伴奏法である。最初に気付いたがジャズ系の曲には、あまり知らなかったコードが多用されている。不協和音に類するもを使い、ジャズっぽい効果出せるのがわかった。一番最初に使ったのはC6を終止に使う方法だった。それから徐々に半端なコードを覚え、応用していった。
また稀だが伝統的な日本音楽も電子オルガンで伴奏することは可能である。これなどは最初からsus4だのaugだのバンバンでてくる。
そもそも日本音階は西洋音階とは全く違うもので並みのコード進行で伴奏できるわけがない。
伝統的な学校教育では長音階、短音階、それに伴う主和音以下の和音にならされているが、そもそもは音階はもっと自由なもので、音階を作る規則も限定するものではない。(長音階、短音階はピタゴラス音律に基づいて作られている) このような、ある法則によってつくられた音階を形成する一定の音組織を、旋法(モード)という。
日本音階には陽旋法、陰旋法があり、また古代ギリシャや中世の声楽にも独特の旋法がある。
ジャズの楽曲のある部分をこのような他の旋法のスケールに基づいて展開させるとジャズはより自由とスペースを獲得することができる。それは、これまでコードに縛られて展開してきた調性的手法を、和声機能が比較的希薄で副和音が頻繁に用いられる手法へと転換することになる。
具体的には、長音階、短音階およびブルーノート・スケールのみにメロディーを発展させるのではなく、他の旋法、5つ(ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、ロクリアン)も含めて使用する。
このようなジャズの発展を「モーダル・ジャズ」(モード・ジャズ)というが上記の説明ではわかりにくいので簡単に解説した映像があるので貼っておきます。ご覧ください。
代表的な曲を紹介します。
「Kind of blue」
「Giant Steps」
この「Giant Steps」は16小説になんと10回もキー(調)が変わる。
フリー・ジャズ
従来のジャズの系譜とは全くつながらない意味でのフリーである。
「Kaleidoscope」
Kaleidoscopeとは万華鏡のことである。
2 件のコメント:
モード・ジャズっていう言葉は聞いたことがあり、この菊池成孔さんの番組もリアルタイムで視たのですが、よく解りませんでした。今回もう一度見て、少し解ったような気がしました。結局コードがスケールに変わっただけみたいですが、いかがでしょうか?コードチェンジjは減るかもしれませんので、演奏しやすいですし、自由度が高まるのはわかりますが・・・。
さて、この「Kind of Blue」すごくいい曲で引きこまれるんですけど、深淵すぎて日々の生活に追われていると次元が違い過ぎて、聞く機会をそがれてしまいますね。いい機会なので今回じっくり聞きこんでみます。ご紹介ありがとうございました。(^.^)
大昔、楽典で音律、旋法の作り方、を勉強しましたが、ほとんど数学でしたね。
あくまで理屈で、芸術家はそんな理屈は後付けで評論家ではありませんからね。
紹介といってもテキストに載ってる曲を選んでるだけですから。
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