しょうもない言葉遊びにちょっと付き合ってください。
まず、反対語からいきますよ。
「苦しいのはいやじゃ~ぁ」の「苦」
で、苦の反対は
「快」のような気もするが、「苦楽」という言葉があるから
「楽」
ところで「苦」っていう字、分析的によく見てください。くさかんむりがありますね。「苦い」と送り仮名を打てば「くるしむ」から「にがい」になります。くさかんむりからもわかるように「苦い」はもともとある植物を舌にのせた味から来ています。
センブリ、リンドウはおそろしく苦く、何千倍に薄めても苦みを感じます。
植物の中にはアルカロイドという化学物質が含まれているのが多いんですが、この化学物質は人間の体に何らかの作用をもたらします。それがどのようなものかその植物を初めて口にする人間にわかるはずはありません。ひょっとして心臓を麻痺させる効能かもしれません。
このアルカロイドは苦みを感じるものが多いのです。
人にとって怪しい作用の化学物質を含む植物、人の体はこれを警戒して、このような化学物質に対しては、舌が苦みを感じるようになりました。
つまり苦みは「甘、辛、酸」と比べ、「警戒」の味なのです。
だいたい率直な子供などは「苦い」となれば吐き出します。「苦い」は毒の場合があるから「苦しむ」を本能的に避けるんですね。苦いと苦しいはこの意味で関連した文字ですね。
長々と「苦」について説明しましたが、じゃあ反対の「楽」。
いいねぇ~、苦なんかはお付き合いしたくないが、楽は大歓迎、死ぬまで添い遂げたいわ~ぁ。
「苦」の味は「苦い」でしたね。じゃあ「楽」のお味はなんかなあ~?「甘い」いえいえ、違います。
それでは「楽」を味わいましょう。
って、なんで?「楽」ってか、そんなん、実体がないわ!
じゃあ、無理に実体をつけて味わいましょう。「苦」のようにくさかんむりをつけると、味わえる植物に変化するかな~?「楽」にくさかんむりをつけると・・・・・・・・・・・
おお~!「薬」じゃ。
苦を取り去り、楽を与える植物、それが「薬」ということなのです。
面白くない言葉遊びにつき合わせてすんませんでした。
今日はその薬になる植物が何百種類もある「植物園」を見学してきました。蔵本の薬草園です。
最近は純粋な「化学物質」ばかりの薬になり、薬用植物なんかは「漢方」以外ではあまり用いられませんね。
でもやまさん、化学物質の薬より、薬用植物の薬が最近どんどん好きになってきています。くすりは文字通りくさかんむりの薬用植物でなければ本もんじゃないとまで思っています。
「アホなこというな!癌にそんな薬用植物なんか効くもんか」
ちょっとまってくださいよ。そもそも癌に特効薬ってあったっけ?ないでしょ。五十歩百歩のちがいじゃないですか。
またロマンの話になりますが、わたしね、こういうこと想像するんですよ。
どこか異界、それはアマゾン、アンデス、ヒマラヤ、中米かもしれない人跡未踏の奥地に誰も知らない植物があって不思議な薬効を持っている。その中には癌に効くのがあるかもしれない。
うれしいことに地球にはまだまだ知られていない植物がたくさんあります。とくに熱帯雨林、高山植物の中などに奇跡の植物種が存在することは大いにあり得ます。
インディー・ジョーンズじゃないけど若ければ探求の旅に出たいね。そして自分でその植物を舐めて第六感で確かめたいね。
紀元前数千年前に中国に「神農さん」という人がいたそうです。体が透明で内臓が透けて見えたそうです。その人がいろんな植物を舐めて薬を発見して人に教えたそうです。内臓が見えるから、その色や動きで毒か薬かわかったそうです。まるでモルモットのような人ですね。
私も年齢を考えて、四国山地ぐらいならと、山を駆け回り、植物をねぶりまくり、薬を発見しようかと考えています。
不老長寿はちと無理にしても強壮・回春ぐらいは・・・
追記
そうそう、奇跡の薬用植物と言われたマラリアの特効薬の「キナ」は、インカ帝国からマヤ帝国の版図のなかに自生してるって聞いたことがあります。
マラリアなんぞ罹ったことないからわからないけど、ほんとの特効薬だそうですよ。
「だからさぁ~、探せば他にもあるって。」
あ、またまた思い出したことがあります。この「キナ」。マラリア以外にも妙な使われ方をするって聞いたことがあります。効能は「子宮収縮剤」。
ということは・・・・・中条流、月水早流し、こおろし丸、
ひえ~、ちょっとこわい、これも薬になるんでしょうか。
1 件のコメント:
漢字の作られた意味って、結構面白いですね。自分では考えることができないんですが、人に言われると納得することが多いです。ぜひ、神農さん目指してみて下さい。ひそかに期待しています。
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