今、三時、ちょっと外へ出た。降ってるかなと思ったが、まだ降っていない。空は暗く、大雨でも不思議でないような低く厚い乱層雲が手が届きそうなところまで垂れさがってきている。
朝からこんな空模様。
「お天道はんもよく降らずにこれだけ辛抱できるもんやな。」
普通だったらとっくに降っているだろう。「過飽和」という言葉が浮かぶ。雨雲の容量以上水分があるのに雨滴にはなっていない。そんな状態を想像させる。
梅雨や熱帯低気圧が近づいたときの大雨の直前に見られる。しかし、今日はその直前がなが~ぃ!朝から今まで。
今は家の中にいるからいいが、夕方、列車で徳島へ行く。飲み会だ。
「急性の下痢を辛抱し、辛抱し、たまりたまったように、私が家を出るころに、いっぺんにドシャー、後は一瀉千里、おまけに止むことなく夜じゅう。」
「どうする、どうする」
覚悟を決めていきますわ。
重っ苦しく空からの水圧が高まる中、家の近くの公園の紫陽花は美しさを増している。この花は空気中の水分が多ければ多いほど、曇天になればなるほどきれいになる。
紫陽花、漢字で書くと陽の文字が入っているため、なんか太陽と親密で陽性の花のような気がする。しかし、英語ではhydrangea,ハイドランジア、hydr-はギリシャ語語源で水を表す。ちなみにラテン語ではaqua-アクアが水の語源となる。お墓の前の水入れに「閼伽水」と書いてあるのご存知でした?この閼伽(アカ)は同じ印欧語族のサンスクリット語、いわゆる梵語。ラテン語のアクア(アカ)と親戚の言語だから似ているんですね。
それはさておき、英語の方のネーミングが語の中に「水」の言葉が入り、紫陽花の性質にふさわしいような気がする。
とはいえ紫陽花は日本原産の土着の花。日本の6月にもっとも似合う花になっている。
こちらは噴水前、下回りたっぷりの水、そして噴水のしぶきでビショコになりながらも、やはり水気を好む花。
見てる人もいずれアヤメかカキツバタと言いたいが平日の3時前、爺さん婆さんばかり。
これらの花ならばビショコに濡れても美しい、が、やまさん、今晩、濡れそぼって飲み会でみんなに会う。間違っても美しいとはいってはもらえまい。
それどころか濡れて変な臭気を発散するかもしれない。せめて、嫌わんといてなぁ~
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