さくらの満開の下で飲み、語りました。もっとも、私は缶酎ハイ一本空にできませんでしたし、主に聞き役に徹しましたが。
わたしを入れて3人と言いたいところですが、こうちゃんが宴の前に何やらごぞごぞ、バッグから引っ張り出したのは、すすけた室町時代と称する、なにやら怪しげな僧形八幡坐像のような仏像。
「ひぇーっ、」
思わず合掌。脇に鎮座ましましたから、楽しいはずの桜の宴が抹香臭い法会になろうとしましたが、やがてしまわれ秘仏になったので安心。
御開帳は一時の間。
「こうちゃん、君がますますわからん。この行為はなんなん?」
後は飲みながらの楽しい懇談。
我々が占める場所は堀がかぎに曲がっている石垣の角でひときわ高所になっている。昔は櫓や城壁があったところだが今はそれは跡形もない。そのあとに桜が並んで植えられライトアップもされている。
かなり高みにいるため他の花見客のさんざめく嬌声は下から聞こえてくる。
我々の敷いた茣蓙の横を見ると
そう、ここは月見櫓のあと
宴も進み、あたりが暗くなる頃
「名にし負わば、月は如何に」
と、見上げれば満開の桜を通して
夜空に五日月が。
などと、私ひとり月花の鑑賞に浸ってますがお二人は話に熱が入ってるようす。
今の美をとても写真には表せまいと思いましたが2枚撮りました。
夜桜の間より漏れくる月影、幻想的でした。
もう少し拡大して撮りましたが、ぼんやりしました。
三日月と半月の間の五日月です・
荒城の月の詞が思い浮かびました。
「春 高楼の 花の宴 めぐる盃 影射して・・・」
そして詞はこう締めくくられます。
「昔の 光 今いずこ」
われわれの栄光も過ぎ去ったのでしょうか。
2 件のコメント:
友と3人で夜桜ですか・・。いいですね。月夜は人をクールダウンさせ、知的にさせますよね。本栖湖で雪の降り積もった夜明け前の満月は超幻想的でした。 過去はただの刻印記録、未来は無限の可能性、今は至福の真っ最中かな。
男3人と桜の下でお酒ですか~♪
三国志の劉備・関羽・張飛みたいですね~
「桃園の誓い」ですかね~
今日は暖かくて非常に花見日和でした~♪
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