2011年4月21日木曜日

向麻山の鯉のぼり

 わが町に向麻山という92メートルの低い山があります。独立した山で遠くから見ると古墳のような形ですが、天然の山です。全山公園になっていて、特に春の枝垂桜が有名です。
 そのしだれ桜も散ってしまい、花見の人は少なくなりましたが手ごろな散歩の山として平日でも年配者が登ったりしています。
 山の北側はご覧のように川ですが、毎年今頃から一か月間、川を挟んでたくさんの鯉のぼりが浮かんで風に泳いでいます。
 山を下りながら写真に撮りました。

 鯉のぼりは、男の子の健やかな成長を願い、風に泳がすもので日本のいい風習ですね。

 江戸の時代から盛んになったようですが、この時代、子供の死亡率は今よりうんと高く、それだけにこの鯉のぼりに込めるおもいは強いものがあったに違いありませんね。

 よく、男の子は女の子に比べて育てにくいといわれています。実際、大人になるまでに死亡する率も男の子の方が若干高いようです。
 それだからでしょうか、自然の状態の男女の出生比率は105:100で男の方が5%多いのです。だから、男の子の方の死亡率が少し高くても大きくなるまでにうまく半々になるそうです。自然の絶妙なバランスが働いているんですね。

 そうそう、昨夜、レンタルDVDで『大奥』というのを借りてみました。これの中では男の死亡率が異常に高く(男だけが罹る赤疱瘡でばたばた男が死んでいきます)、男がほとんどいなくなります。そのため若い男は「種馬」として重宝がられるという、まことにうらやましいことになっています。
 男は少ないため、生殖用に囲われて、たぶん何もしない。すべての職種は女が占めます。幕府の将軍も女で、大奥は当然、イケメン、ジャニーズ美男が構成しております。

 まるっきりパロディーでバカバカしい倒錯の映画でした。
 一人の女将軍の寵を得るため、着飾った男が妍を競う様は

「まんで、ホストクラブじゃ」

 笑ってしまったのは、吉原のおいらん道中!
 30センチはあろうかという三枚歯下駄を履き、満艦飾に着飾った男がこの下駄を大げさに外八文字をかくように振り回し、しゃなりこしゃなりこ歩くところです。

 男女の比率は半々が良いようですね。でも、男が少なくなったらほんとにこんなことになるんかいなあ。

1 件のコメント:

トシ さんのコメント...

畑の近所でも鯉のぼりが泳いでいる家をぼちぼちみかけるようになりましたね。
バイト後は鯉のぼりのように大きく羽ばたければいいなあ。