2011年12月9日金曜日
夜の光
最近は夜の光にLEDライトが増えた。単なる電飾だけではなく、室内の照明に使う灯火ランプまでこれで出来るようになった。
エネルギー効率が良く、したがって消費電力が小さくて済み、電気代が安くて済む。これからどんどん増えるであろう。
夜の町の照明もほとんどLEDライトになりつつある。
しかし私はこの光、どうも好きになれない。
LEDライトの原理は私が大学で勉強した昭和40年代にはすでに知られていて、いくつかの試作もされていた。工学系の学部であったため関心もあり、その文献なども読んだことがある。
電気の照明のそれまでのライト(白熱電球、蛍光灯、水銀灯など)は可視光とともにそれ以外の紫外赤外線、また熱の発生を伴うものであった。そのため可視光に割かれるエネルギーは半分以下で効率の悪いものだった。
しかし、まだ当時実用化されてはいなかったがLEDライトはエネルギーの大部分が可視光に使われる理想的なライトだったのである。
「早く実用化するといいな。」
こう思ったのが大学時代、20歳の時、それから40年。室内照明に使われるまでに実用化されたが・・・・・・
人間に例えれば、
仕事ができて、無駄がなく、突っ込み所が全くなく、非の打ちどころのない人。
それぞれ好みもありましょうが私は好きになれません。このLEDライトは実はそれだったんです。
「冷たい、冷たすぎる。」
たとえ暖色系の色のLEDライトでも、なぜか冷え冷えした光なんですねぇ。
我々はライトは必要な「光」のみでいいと思ってましたが、それって間違いなんじゃないですかね。白熱電灯のように無駄かもしれないが熱を放射し、無駄だが幅広い波長の光線を振りまく方が人にはいいんじゃないでしょうか。
といっても好みの問題だから、若い人はすべてLEDライトの光で生活してもなんの違和感も感じないかもしれませんし、それに慣らされて来る人もいましょう。
私が古いだけかもしれません。
夜の光もずいぶん変わりました。
夜の光で変わらぬものは、星の光と、月光のみ。
夜空は冬の星座で、華々しい一等星が多く、冬の澄んだ空気と相まって降るような星の光が見られますし、月は中天高く冴えわたりますので月光も一年で一番強くなります。
明日は満月、おまけに中天高く上がった月が地球の影に入る月食です。天空からの夜の光のショーを是非見てみましょう。
完全に食になる午後11時過ぎ、月は赤っぽくぼんやりとした光を反射させます。この幻想的な色の月の光は地球から届く夕焼けの赤っぽい光の反射だそうです。
地球の夕焼けと、月食時の赤銅色の月と関係あったなんて、自然の妙ですね。
あすは滅多に見られないこの「夜の光」を観察しましょう。
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4 件のコメント:
こんなに寒いのに明日は月食見るんですか?まあ一瞬だったらいいかな~。天頂の月は小さく、ピンクならともかく赤銅色ではいまいちやん。アーユルヴェーダの先生の蓮村誠師匠は、月食は見てはいけないものの一つですとおっしゃっていました。なぜならとてもヴァ―タが乱れるからみたいです。だだでさえ冬はヴァ―タがあがっているし、老人もしかり、おまけに夜更しときたら、乱れないはずがないですね。ということで、月食中、私は一切の飲食をせず、部屋でカーテンを閉めて、塩湯に入って清めてから早めに寝ます。(^_^)
LEDは、人の目にはよくないですね。省エネにはいいですが…
>>しんさま
ゲッショクはゼッショクがいいそうで
来年5月21日のこの辺の完全な金環食はキンカンを食べながらみるのがいいようです。
>>ってるさん
単色光でレーザーに近い光だから目に悪いんでしょうね。
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