9時52分、かけはじめ |
10時35分、半分かけている
11時26分、皆既になり赤黒い月が
|
ひそかに庭に出て仰ぎ見る月影
月はいつもの光を失い
赤黒くおぼろに中空に浮かんでいる
冬の中天の月蝕、不吉という
洗っても洗っても落ちない血のシミに似ている
こんな不気味な光を浴びて
魔性のものの跋扈がはじまるのか
って、子どもが聞いたらひきつけを起こしかねないおどろおどろしい表現はここらでやめて
邪気払いのつもりで陽気にパァ~っと
パロディー古事記・夜の天岩戸
古事記には貴き神、三神(兄弟姉妹)が出てくる。天照皇太神(アマテラスオオミカミ)、素戔嗚神(スサノオノミコト)、月読神(ツクヨミ)。
この中でアマテラスとスサノオは結構活躍している。二人の軋轢が嵩じてアマテラスが天岩戸に隠れ、それで日食が起こるというのが古事記の話である。
三神の中でツクヨミは全く活躍の話がない。
そこで月蝕の今夜、ツクヨミの神がアマテラスを真似て天岩戸にこもり、月蝕がおこるさまをパロディって見ました。
月が隠れて見えなくなっても日蝕のようには困らないんだけど、ほったらかしにしては、ただでさえ活躍の場がなくてひがみっぽくなってるツクヨミがいよいよつむじを曲げるというので、アマテラスの時のようにアメノウズメのショーダンスを天岩戸の前で繰り広げ、呼び戻そうとどんちゃん騒ぎをします。
好奇心に耐えかねて岩の戸を少し開けたところを待ち構えていた力持ちのタジカラオノミコトがエヤ~ッと開けて蝕は終わり、めでたしめでたしとなります。
4 件のコメント:
アメノウズメのショーダンス見てみたいな~。「裳紐を番登(ほと)に押し垂れて」ですよね。エロチシズムの始まりを現しているのでしょうかね。神話で全体で、エゴ、エロ、嫉妬、怒り、笑い、演技の始まりみたいな所があり、神話のテーマである日食は、太陽系の始まりを表現しているように思います。神々が太陽系を作り文明が始まった、最初のショウガ―ルはウズメちゃん、アイドルの元祖ですね。(^.^)/
またまた物語のなかに登場させて頂き光栄です。
>>しんさま
しんさま、神話をよく御存じですね。しんさまのお口から「ホト」などとお聞きするとうれしくなります。
そのとおりで、神話は人間としての感情が率直に出てます。複雑で折れ曲がった近代小説を読むより面白いところがあります。
私、言語学を勉強しようと思っているんですが、一番参考になるのは最古の文学ともいえる、古事記、ギルガメッシュ叙事詩、ホメロス、聖書などです。
しんさまが古事記にこんなに詳しいとは驚きました。
>>てるさん
昨夜、月食みましたか?
いつも勝手にイラスト使ってすみません。
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