2011年12月3日土曜日
黄葉、紅葉、常緑樹(広葉樹)
木々の紅葉・黄葉も終わりが近づいた。桜などは真っ先に散ったが比較的遅くまで残っている銀杏もどんどん葉を落としている。
今年は気候の関係か紅葉・黄葉ともあまり美しくない。その中でもわりと色鮮やかな木を見つけたので写真に撮った。
まずは全木真っ黄色の銀杏。もうかなり葉を落としている。
次は真っ赤な紅葉。
この紅葉のむこうに桜の老木がある。早くから葉を落としているため枝ばかりの枯れ木のようになっている。
その老木の中でひときわ高い木の枝には濃緑の毬のようなこんもりしたものがある。よく見るとそこだけ常緑の葉っぱが生い茂っている。
そこだけ桜の葉が生い茂っているわけではない。これは寄生植物の「ヤドリギ」である。
全木葉を落とした晩秋から冬にかけて、そこだけこんもりと濃緑の毬のようなヤドリギはよく目立つ。
冬木立のため桜が葉を落とし枯れ木のようになっているのは当たり前であるが、寄生したヤドリギの常緑の葉を見ると、まるで寄生の末、宿主を死に至らしめたかのような不気味な印象がある。
また木の葉を落とした宿主である桜の枝に寄生して膨らんだ黒っぽい塊を見ると、毛細血管の中にできて膨らんだ動脈瘤のようにも見える。もし脳内だとするとこれは破裂の恐れがあり危ない。
逆さに見るとやはり体内の枝分かれした気管支にできた悪性の癌にも見える。
いずれにしてもなにか「死の予兆」を感じさせ不気味である。
しかし見た印象からこのように感じるのは私だけかもしれない。
ちょっとネットで調べてみるとヨーロッパでは生命力のあふれた価値ある木として見られているようです。
緯度の高いヨーロッパではほとんどが落葉します。その中にあって常緑(しかも広葉樹)のヤドリギは生命力の強い格別な木として認識されたんでしょうね。
そういえばハリポタの小説に魔法の小枝はヤドリギで作られている、とかいうのなかったですか?
また今月のクリスマス行事にも使われるそうです。日本ではモミの木や柊が知られてますが、欧米ではクリスマスにヤドリギのリースを飾るのは一般的だそうです。
先にまるで悪性の癌のようなと書きましたが、ヤドリギはその正反対に癌の薬として使われています。抗がん剤もあまり効果のなかった患者にヤドリギを処方したところ癌が縮小したそうです。
それから意外なことを知りました。ヤドリギ、何科かなと思っていたところ、なんとビャクダン科。あの高級香木と親戚関係にあったんですね。
もしかしたらヤドリギもなにかアロマが??
枝をもいで火で燻らせてみたいですが高いところにあるので危ないから取るのはやめておきます。
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2 件のコメント:
白檀というと線香臭いというイメージですが、英語でサンダルウッドというとかっこいいですね。香りもアロマオイルだと結構いい香りしますし、もちろん線香でもいい香りがするので最近思い出して使っていたところでした。夏には鎮静効果を狙ってネックレスで使用していました。インドではいろんな儀式に使われるだけあって、香りの中ではピカイチですし、お気に入りの一つです。(^_^.)
しんさま、香木に詳しいんですね。
わたしはそちらの方は全然だめです。言葉のみのわずかな知識です。
高級線香の匂いは嗅いだことはありますが、実際の香木や練香の匂いは知りません。
有名なのは「伽羅」ですね。名木の「蘭奢待」もこれと聞きました。一度嗅いでみたいです。
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