2011年12月11日日曜日

城山原生林


 現代の日本では山にある森も人の植林、あるいは長年の伐採、開墾などの影響を受けて天然自然の森ではない。
 自然林(原生林)の植生はその土地の気温、降水量、そして季節による降水量の偏差によって決まってくる。  
 
 我々の住む四国地方はこの気候から考えられる植生、特に樹木相は「照葉樹林」となる。

 その原生樹林(天然の状態で推移している照葉樹林)が徳島の城山に残っている。町の真ん中にあって原生林が残っているのは驚きだ。今後も保護を加え未来へも残してゆきたいが、周りが都市化する影響で乾燥化が進み、原生林の維持も難しくなりつつある。

 今日、この城山を歩いて上まで登った。(といっても30mもない)健康と気晴らしのため。
 植物観察が目的ではなかったので、数枚しか写真は撮らなかったが、目についた照葉樹林帯の樹木・植物をいくつか紹介する。

 一番多い樹木は椿である。天然の椿「ヤブツバキ」である。品種では「侘助」というのが近縁種であろう。
 街中の花壇・垣根などは同族の山茶花が咲き誇っているが、原生林中の「ヤブツバキ」はご覧のようにまだ小さな固い蕾である。
 文字通り椿は春の花、春まではまだまだある。


 「イヌビワ」である。ビワの仲間ではない。実はイチジクの親戚の木である。実も食べられる。
 ヤブツバキとならんで、このあたりの原生林(「照葉樹林帯」)の代表樹種である。
 しかし、最初にも言ったように人の影響が大きい森ではなかなか見つけられない。
 私も近くでじっくり見るのはこれが初めてである。



 「ホルトノキ」でこれも四国の原生林に多い木である。かなりの大木である。
 この木、徳島市のシンボルの木だそうです。知ってましたか?

 今日は3つしか紹介できませんでしたが、極めて手近な場所にある(駅裏)城山原生林でありますのでまた別の樹木・植物が目に着いたらご紹介します。

 最後に原生林の木ではありませんが(この木は落葉する)登り切った頂上にありました。中国からはるか昔、もたらされた木・銀杏です。葉をすっかり落とした木を見上げると、枝の間から冬空が見えたので撮影しました。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

椿と聞くと、資生堂とチャドクガを思い出してしまいます。前者はべっぴんがたくさん出てくるのでいいのですが、後者は我実家の庭で大量発生し、体中が湿疹だらけになりました。
 銀杏と聞くと、女優の杏を思い出します。妖怪人間のベラ役してます。食べれるものなら食べてみたいです。(^.^)

yamasan さんのコメント...

資生堂もチャドクガも杏も知りませんでした。杏などはアンズと呼んでました。
 ネットで調べてわかりました。しんさま、私の知らないことをいろいろ知ってますね。
 チャドクガ、知って、ぞっとしました。恐ろしいですね。
 杏も見ました。
 資生堂は何のことやらよくわかりません。シンボルフラワーなんですかね。椿油化粧品かな。