2011年12月25日日曜日

風花


 午前9時過ぎ、朝はだんだん遅くなっているがそれでもこの時刻になると朝日が真横から射し込むようになる。ふと窓を見ると

 「晴れているのに、雪が舞っている。」

 このように晴れた青空を背景に雪が何片も舞うことを桜花が散ることになぞらえたのだろうか

 『風花が舞う』

 という。

「艶めかしい花びらと真逆の冷たい無機質な雪の結晶を花に例える!」

 これは非常に美しい例えであり昔の人の美意識に思いをはせると同時に、このような美しい言葉を残してくれたことに感謝したい気持ちになる。

 昨日、新聞でグーグルの創始者ジョブスが京都の「枯山水」をみて感動し、禅的な美意識に目覚めたというようなことを書いたコラムを読んだ。
 まったく水のない岩と小砂利の枯山水もそうだが、冬枯れ、凍てつくような冬の風物、などふつうは美の対象になりえないものに「美」を見出すのは日本人のみだという。

 このことを考えると、日本人にうまれてよかったなぁ、と窓外に舞う「風花」を見つつおもう。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

日本人の感性が素晴らしいとか特異だというのは聞いた事がありますが、如何せん自分の感性が貧弱な為わかりませんです。欧米人の感性もよくわからないため比較のしいようがないのですが、日本庭園も苔も好きですし、イングリッシュガーデンも好きなので変に屈折はしていないようにも思います。でも時々日本の文化で?と思うことは結構ありますし、洋楽好きなのでどちらかといえば欧米タイプかもしれません。(^.^)

yamasan さんのコメント...

生活、文化も欧米してますから無理ないですね。

 日本のいいとこは非欧米の中では一番西洋化が進んでいるのに、古い日本のものを捨てずに守っていることです。
 

 和風も洋風も両方消化して自分のものにできるのも日本のいいとこですね。