エレクトロニクスやコンピューターを駆使した楽器の氾濫、ビデオクリップの大流行により、80年代半ばを中心に、本来の姿に近い音楽に立ち返り、生命力にあふれたロックの伝統を取り戻す必要を強く感じる若者たちが現れました。
彼らの欲求を実行に移したのが、
ボス、こと
ブルース・スプリングスティーンです。スプリングスティーンはレコーディングスタジオよりもコンサートを重んじた過去の原則を復活させ、ライブ演奏を通じて人気を築きました。
ロックの音楽的原点、すなわち50年代のリズム&ブルースやロックン・ロールに回帰し、車や女の子、自由や逃避への渇望などの古典的な情熱だけでなく、失業者や社会的弱者といった、現実のアメリカ社会の苦難に満ちた側面をも歌い上げました。
80年代、ボス、だけでなく、
U2や
R.E.Mも生粋のロックの遺産を踏襲しました。ヴォーカル、ソロギター、ベース、ドラムという、それぞれの編成を見るだけでも自ずと明らかなように、ロックの伝統的なバンドの形態や、サウンドに回帰するのである。
参考曲
ブルース・スプリングスティーン『明日なき暴走』
『ボーン・イン・ザ・USA』
U2『ヨシュア・トゥリー』
R.E.M『Supernatural Superserious』
4 件のコメント:
U2はデビュー当時レコードで、ブルース・スプリングスティーンとR.E.MはMTVでよく見ていました。サウンドは回帰してもミュージック・クリップ(プロモーション・ビデオ)は必ず作っているんですよね。仕方がないことだとは思いますが、商業路線まっしぐらと取られてもしょうがないというか、ロックは商売そのものに変わっていったんと違いますかね?まあ、億単位のお金が入ればだれでも・・・・(*_*)ヽ(^。^)ノ
そうですよね、素朴さ、原点回帰なんどといっても、それも金儲けの一つの方便だったりしてね。
昔は芸術家はビンボで大金持ちがスポンサーで、というのは古き良き時代。今は一発あたっただけで大金持ちも夢じゃないですからね。
私も楽して金もうけしようと歌謡曲作曲家を妄想したこともありました。
だからでしょうか、しょうもない3~4分程度の曲を作って大当たりして金をがっぽり稼いでいる小ずるい作曲家を見ると無性に腹が立ちます。
U2はアイリッシュ音楽という言葉を広めました。アイルランド出身の社会派ロックというところでしょうか。カリスマ性のスゴイバンドですよ。
アイリッシュ音楽ですか、アイルランド民謡は日本の唱歌にたくさん入ってますが・・
今日、アイルランドならぬ、アイスランドのビョークを聞きましたが気に入りました。一発で好きになりました。ビョークになるかも。
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