2012年2月3日金曜日
今日はふる年の・・・
明日は二十四節気の『立春』である。暦の上では冬は今日まで、明日からは暦の概念上では春となる。もちろん「春は名のみの寒さ」であるが。
正月を「新春」と呼ぶように古くから一年の始めをこの立春という区切りに持ってきていた。特に農事暦では。
月の動きを元にした月暦では旧暦一月一日は太陽の動きを元にした24節気の上では変動は大きい。 旧暦一月一日が立春にピタリ会えばいうことないんだろうけれども、新月が立春に一致する確率は低い。年によっては旧年、つまりまだ12月中に立春が来てしまうこともある。今年は太陽暦の1月23日が旧元日であったため、立春は旧暦の1月13日となる。
ともかく旧暦の一月一日の新春は太陽活動の現実と比べ変異が大きいので、太陽の動きを24等分した節気の「立春」を新春として春夏秋冬の一年の始めの「打ち立て」としたのも頷ける。
さてそこで、明日がこの新春、春夏秋冬・季節の初めということは・・・・・・・
今日はふる年の最期の日、おおみそか、に当たる。
人は嫌な過去を忘れたり、水に流すように消し去りたい願望を持っている。いつまでも嫌な過去が鮮明に頭に残っては生きていく妨げにもなろうというもの、
そこで年の最期の日に過去を流し、一緒についている「災厄」を払い、新たな心・からだになって新年を迎える「まじない」を昔の人々は行った。
奈良朝以前に始まった「追儺」(鬼やらい)の行事である。
明日が立春で今日がそのふる年最後の厄払いの日である。今もその伝統は受け継がれている。形は変わったが災厄をはらうという目的は変わっていない。
そう、本日の夜に行われる
「福は内、鬼は外」の節分豆まきである。
迷信じゃ!というなかれ、節分は今も忘れられず盛んにおこなわれているではないか。
スーパーのコーナーには「豆まき用の節分豆」が山積みされ飛ぶように売れていた。
幼稚園・小学校ではかわいらしい手から豆まきが行われ、爺ちゃん婆ちゃんの老人ホームでも豆まきは確実に行われている。
節分行事は「おいのこさん」(詳しくはここ)と違い、盛んになってますね。最近は、バレンタインデーがチョコレート屋の陰謀説があるように、この節分の日に太巻きを丸かじりすれば縁起がよい、などと寿司屋の販売戦略にのせられているんじゃないかという風習まで我が郷土に取り入れられています。(昔はなかった、たぶん京阪地方の真似)
まあ伝統を大事にするのはいいのですが。
最後に私事ですが節分でふる年の厄を払う前に災厄が降りかかってまいりました。27年使い込んだ石油ボイラーが完全永久にブチ壊れてしまいました。今夜から風呂なしです。本格的な春を迎えるまで寒い夜を重ねなければなりません。
これから夜のウォーキングに出発しようと思ってますが家々から聞こえる
「鬼は~~~外!」
という声を聞くと、まるですべての災厄を背負ってとぼとぼ歩いている自分が打ち払われているような惨めな気分になります。
「ああああ~~長生きはしとうない!極楽は晩春頃の昼下がりが永遠につづくといってたから早く行きたいです。って思う一方、お前は地獄じゃ!極寒地獄、炎熱地獄どっちにするぞぃ?ウヒヒヒヒという地獄の鬼の声も聞こえそうです。」
とりあえず、飯食べて、ぬくもるために今日はよけい歩きます。
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4 件のコメント:
昨日から、のどが少し変で、今は鼻が止まりません。
やまさんもご自愛ください。
今から寝ます。
風邪でしょうね。悪化しないといいですが。睡眠、栄養を十分取ってください。
ジムで泳ぐのも当然控えているでしょうね。
無理しないようにしてください。
最近いろんなものが、お互いよく壊れますね。でも27年はよく持った方だと思います。実家は16年で替えました。もし僕が一軒家に住んでいたら、煉瓦とモルタルでキッチンに暖炉を作って、煙突を換気扇に突っ込み、暖炉で沸かした湯でお風呂に入ります。ついでにピザをやいたり、焼きそばを焼いたり、バーベキューをして食べます。薪を集めることだけが仕事になりますね。いいでしょヽ(^。^)ノ
体もガタがきて壊れていってるから連動してますね。
しかし考えると人の体って丈夫ですね。機械器具類で80年も動くのってないですよね。
そう思えば私の体、さんざん無茶をやりながら60年もよくぞ持ったなと感心します。
足と脳が壊れないうちに遷化したいですね。
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