2011年11月12日土曜日

パロディー東海道中膝栗毛 その4


 「宮」にて熱田神宮を参拝し、神事を拝観する
 
  宿場「宮」は熱田神宮の門前町である。すぐ近くにあるから、というかこの宿場自体が神社の境内の延長のようなものなので、ここを通るものはだいたい参拝する。三種の神器の一つである草薙剣をご神体とする全国有数の大社である。
 弥次喜多が見ているのは「馬の塔」という神事で競べ馬(くらべうま)に似ている。

 この宿場「宮」から次の桑名までは多くの旅人は海上コースをとる。歩かなくていいのだが海が嫌いな人や船酔いする人は陸上コースをとる。
 
 海上七里で桑名に着く

 東海道の旅はすべて陸上と思われようが、その中で2か所は船で宿場間を行くのが一般的であった。もちろん2か所とも陸上コースもあるが。
 一か所は浜名湖の辺りで「新井」。この辺りは東海道の中間点に位置するためか、箱根と並んで有名な「新井の関所」も置かれている。
 船旅の距離はわずか一里(約4Km)。
 下はまず最初の一つ目の船旅である。

 そして二つ目は上記の「宮」から乗る船旅である。宮⇒桑名までの海上七里のコースである。新井の船旅は一里であったのと比べると距離が長い。約28Kmである。

 当時の船は現在のものより小型で乗り心地も悪く、船に弱い人もけっこういたと思う。しかし陸上を行くと、宮から桑名までの間は木曽三川と呼ばれる大河、木曽・長良・揖斐川が流れており、湿地帯を通り、何度も渡し船に乗らなければならないわずらわしさがあるので、よほど船・海が嫌いな人以外は海上コースをとった。

 天気がよく、海が凪いでいれば、歩き疲れた体を休め、景色を眺めたり、酒や寿司など食べたり、乗客同士の話にうち興じたり、で楽しく楽な七里の船旅であった。

 上陸した「桑名」はこの時代から名物「焼き蛤」が有名で、弥次喜多も船を下りれば、すぐにも食べるつもりでいる。

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