今日から11月だが川島・上桜では八重桜の木が多くの花をつけ狂い咲きをしている。
『狂い咲き』
いい言葉だ。
60年、ひたすら規格に沿い、というか規格に沿ったため60年の間、生かしてくれたのだろう。多くの人もそうだろう。わしは違うという人がいるかもしれないが、平穏に生きるためには最低限、法という規格を外れては生きられまい。
もういい!もういい!思うままに自由に羽ばたきたい。
しかし、真に自由に飛翔しようと思ったら「狂」しかないのではないか。
春のような暖かな微風吹く中、満開といっていいほど咲き誇った桜の下にいる。
「最後に狂い咲いてやるか。」
狂気は狂い咲きのような美しいものばかりでない。「mad」のように狂気は狂った怒りも含む。
16世紀ネーデルランドの画家ブリューゲルの『狂女フリート』の絵を思い出す。
地獄から吹き出す業火や地獄の魔物も何するものぞ!ひたすら狂気に燃えた目で前を見つめ、剣を握り、突き進んでいく。
あらゆるくびきに身動きできぬ私にとってこの狂女フリートの狂気のエネルギーはうらやましい。
快刀乱麻を断つように複雑に絡みついたしがらみをこの狂気の剣で断ち切れたらどんなにかいいだろう。
「狂」は我が身を滅ぼすという。
しかし、この世に滅せぬものなどあろうものか。
中世歌謡『閑吟集』の次の詩が心に響く
くすむ(正気の)人には見られぬ、夢の世を
くすんで、なにしょうぞ。(どうしようというのか)
一期は(短い人生)夢よ、ただ狂え。
追伸
満開の桜の木の下は狂気が支配すると読みました。伝説にでもあるのでしょうか?伝説ではありませんが、若いとき坂口安吾の「桜の森の満開の下で」という短編小説を読みました。狂気にとらわれた男の話でした。
4 件のコメント:
川島でも咲いているんですか、全国各地で桜が狂い咲きしているみたいですね。これはたぶん、植物の感といいますか、来年は春が来ないと察して、彼女らは咲き乱れているのだと思います。そろそろ人類の崖っぷちも近くなってきた今日この頃、私もそろそろ狂い咲きしようかと考えていたところでした。残された人生無駄にせず、狂い咲きしましょう。(^o^)/
今日、BSでマヤ暦の最期をやってました。来年12月23日が最期だそうですね。
そうだとするともう少しですね。
写真変わりましたが、これ誰なんですか?しんさまのお師匠様ですか。
趣味にさっそく「狂い咲き」を入れてくださってありがとうございます。
いろんな事件がおおいです。狂わないようにしないといけないですね。
欲や愛憎で事件を起こすような人はくるってなどいませんよ。
コメントを投稿