この二人のキャラにはある共通したものがあります。
それは「海賊」というキーワードです。左のキャラは今や世界的に有名なアニメの主人公、ルフィです。
実は今日初めてインターネットで第1話を見たんですが、このかわいらしい少年、海賊王を目指して樽の中から桃太郎のように飛び出てきました。
それで右のキャラ、
「これ、だれ、知らん」
名前は毛剃九右衛門、海賊の頭目です。実在の人物ではなく創作上の登場人物です。
いまTVアニメで大人気のワンピースは、海が舞台で、海賊が出てきて、冒険あり、お宝さがしあり、さまざまな悪人キャラ、そして多分ロマンを添えるために美女も出てくるのでしょう。このようなお話、男の子だったら面白くないはずはないですよね。(ごめん、女の子も)
では、このような面白い海賊ストーリーが、すでに江戸時代にあり、大人気を博していたといったら驚かれるでしょうか。江戸時代は、鎖国していて、封建制で、人々はお上から抑圧されていて、海賊・冒険・ロマン、なんかと縁遠いとの誤解があります。しかしこの認識は間違っています、少なくとも、義太夫狂言や歌舞伎などの、まあ今でいう創作ドラマの中では、海賊や、異国に渡る話、冒険もの、壮大なSFっぽい荒唐無稽なものまで、何でもありだったのです。
なんと今から300年もの昔、西暦1718年、日本のシェークスピアと言われた近松門左衛門によって書かれた義太夫
「博多小女郎波枕」(はかたおじょろうなみまくら)
が海賊の話でその海賊の親玉が、右のイラストのキャラ、毛剃九右衛門なのです。
後に歌舞伎にもされ、当時ですから、江戸の芝居小屋で舞台上演されました。この舞台、全く破天荒なもので、江戸っ子を唸らせ、やんややんやの大喝采を浴びたのです。海賊もののドラマ仕立てで、これほどの人気、ワンピースファンの遺伝子ってこの時から続いているんじゃないでしょうか。
幕が開くと一面の青い海原、隠密行動の海賊船だからだろうか、今は夜であり、突き進んでいる。満月のため白波が見え、のこぎり状の幾重もの波が動いている。
舞台一面には巨大な船が横腹を見せて進んでいる。
観客はこの動く波、巨大な船の大道具に度肝を抜かれました。
しかしもっと驚きます。
江戸時代の日本人の発明である回り舞台を駆使し、横向きの大きな船が、グッグーと90度回転し、舳(へさき)が正面へ、もう、観客は口あんぐりの驚き。
へさきには、右のキャラの海賊の頭目が両腕を腰に当て、睨みを利かす、大見得。これ、
「汐見の見得」といって、のち大評判になります。
まん丸の月を背に受けてのこの舞台の美しさ、頭目の見得、(まあ、大げさともいえるふりの仁王立ち)、それもへさきで、の見事さ。(このへさきの見得って、タイタニックの映画にも使われてますね。オリジンは江戸歌舞伎が先だ)
大当たりをとります。
江戸時代はアニメ漫画は存在しませんが、それに代わる破天荒な海賊ものの舞台があったんですね。ワンピさんもやまさんも江戸に生まれてたら、この芝居を見て大喜びしたでしょうね。
そういえば左のルフィ、へさきでの「汐見の見得」の格好ではありませんか。
3 件のコメント:
今日は気力が乏しく、ブログもやめようと思ったのですが、インターネットでワンピを見てたらルフィのキャラに魅せられました。これが今日のブログの動機となりました。
昔も、想像をかきたて人々に
感動や夢を与えていたのですね。
アニメとは、時代も手法も違いますが
恐らく、魅了していたでしょう。
ワンピースも多くの人々に
元気や感動や絆や夢や希望を与えてくれています。
今、ワンピースを見ている子供たちは
必ず、数十年後 タイガーマスク(伊達直人)のように
社会に貢献されるはずです! 必ず!
是非、ワンピースファンに。。。
今日も、ハローワークに行きましたが、なかなか求人ないです。上板町のほうで、緊急雇用出ていました。僕も、今日は何かしんどいです。
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