新年二日目、めでたくもないやまさんは昨日も今日も平日と変わらず過ごしております。元日の朝特にしたことといえば、若水を汲み(うちは自家水ポンプだから蛇口をしばらく出しっぱなしにしておいて去年の古水を流し、地下水をくみ上げただけだけれど)それで福茶をいれ飲んだのと、白菜と大根のお汁に餅を入れたのを食べただけ、贅沢は一切なし、盆と正月といって平日より皆さんは金をかけるようです。しかし、私は、むしろ平日より外出がない分、金のかからないお正月です。ホンマに怠惰な寝正月ですわ。
で、今朝起きたのは9時過ぎ、途中トイレに起きましたが、のべ11時間も寝ました。こんなに寝たのは久しぶりでした。願わくば小便もいかずぐっすり寝たいんですけど、初老の持病でそれは無理、放っておけばいつまでも寝られる若者がうらやましい。
年末から元日にかけてTVが面白くないのはもうあきらめていましたので、紅白も全然見ずに、借りてきたDVDの映画ばかりを見てました。しかし、元日の夕方ぐらいには、これもいい加減うんざりしてきたのと、目の疲れ、体の筋肉が凝り固まってきたので、やめました。
今日は朝から短編小説を読んでおります。小説というジャンルの中にも推理、空想科学、恋愛、冒険、歴史時代小説、とまた細かくジャンルがあります。それで、短編だから、何篇か読むつもりで、何か統一したジャンルにしようと思いあれこれ考えました。そして温泉小説にしました。
小説の中に温泉小説などというジャンルがあるかどうか知りませんが、温泉が舞台の小説を私が勝手にその括りで選びました。ほんとは本なんぞ読まずに、正月、どこか温泉地の旅館に泊まり、かけ流しの温泉に入って寛ぐのが一千倍もいいんですが、できない代わりにせめて温泉小説で文学的旅情を味わおうと思ったわけです。
若い時から温泉を扱った文芸・音曲ものは好きで、あまりおおっぴらに言えませんでしたがファンでした。
漫画で温泉が主題のがありました。30年以上前だからご存じないかもしれませんが、大人の週刊漫画に掲載された
「まんだら屋の良太」
TV化、映画化もされました。これは北九州の温泉町が舞台です。ちょっとお下劣なとこがあるのですが、おもしろくて全巻読みました。
歌では温泉が題材のはたくさんありますが、一つ挙げるとすれば
「湯の町エレジー」、名曲です。
映画では芸術的価値の高いのでは
「秋津温泉」。
反対の下品なのでは「温泉コンニャク芸者」という面白い題のもありました。
TVでは紹介する必要もないでしょう。今でもよく放送されます。2時間もののサスペンスの多くは有名温泉地が舞台になるのはご存じの通り。
ちょっと別の方面に脱線しました。
それで短編の温泉小説を何篇か探すため本の堆積の中を小一時間ゴゾゴゾ、川端康成の小説集を引っ張り出しました。その中から温泉が舞台になっているのを3篇選びました。大昔、読んだはずですが、どうせほとんど忘れています。気にせず読み始めました。
今日読んだのはその名もずばり
「温泉宿」
これを今日読むことにより、実は最近本屋で読んだ文学解説本の説明が疑問だったのが、すとんと落ちるように納得できました。
今日選んだ次に読む短編小説は「伊豆の踊子」なんですけれど、この文学解説本には、この小説の踊子の物語は、今でいう少女売春の話だというのです。えええーっ、ノーベル文学賞をもらった格調高いと思われ教科書にも取り上げられているのにまさか!
しかし、立ち読みですけど、この新刊の文学解説書の説明にも納得できるものがあります。結局、半信半疑で幾日か経って忘れていたんですが、たまたま温泉小説を読みたくなり、そういえば伊豆の踊子は温泉が舞台だ。これも選に入れて今日、3篇の温泉小説を読み始めたんですけれど、伊豆の踊子ほど有名ではないけれど最初の一篇目に川端康成の作品「温泉宿」をよんでほとんどこの解説書は正しいと思いました。
これについてはまた日を改めてブログに書きたいと思います。
3 件のコメント:
>>てるさん
>>としくんへ
年末年始、バイトの忙しさはピークでしょう。しばらくするとゆっくりできるんでしょうか?
なかなかブログも更新できないでしょうが、ときどきご消息をうかがえたらいいなと思います。
元気でお過ごしくださいませ。
温泉に浸かりなくなる文面ですね。
ゆっくり浸かりたいものです。
yamasanは、良く本を読まれますね。見習わないと。
あと、明日の夜で、バイトはおわりです。次何かしない杜と思ってます。お金のかからない御正月良いですね。僕も、見習わないと。
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