今日は寒中の満月。
寒い北風が中天にある孤独な月を吹き、ものみな凍てつくこの夜。
皆さんはさぞ暖かくしてお過ごしでしょうね。
頼みだったファンヒータが故障して、やまさんは寒さに凍えております。エアコンがあるんですが、電気代を5000円以内に抑えるため、意地でもつけておりません。ホットカーペットの上でおかっこまり、して小さな座卓に夏用の布団をかけその上にパソコンを持ってきてブログをしたり読書をしております。背中を丸め毛布を肩からかけてますが、寒い、肩がこる。
この間から読み進んでいない「北越雪譜」を読み始める。江戸期天保時代の越後雪国の鈴木牧之の書で、雪国の風俗、珍しい話を集めたものです。全編さむ~い、話ばかり。
いまこの環境で読んでるとリアル感たっぷりで仮想現実が楽しめます。
しんしん、周りは冷え、どこかから隙間風まで、雪こそないがやまさんの部屋は北国とも雪国ともいえます。「吹雪で凍死」の話になんかうんと現実味を感じます。
「おー、この部屋が、北国、越後じゃ」
実は本を読み始めたもののあまりの寒さのため一時中断、ホンマに凍死する。それで、妙な体操して体を温める方法を考えましたが、温まる前にへたばり本を読むどころでなくなるので、これは却下。しばらく、なんかいい方法はないかとたくらむ。
「おおそうじゃ、ええことを思いついた。」
本を読むにはうってつけのシュチュエーション!移動図書館。
「わははは、鴨島から文化の森までの定期をもっとるんじゃ。」
「列車で何度も往復したら、中はぬくいし、本が読める。金もかからん。」
さっそく午後6時20分の列車に乗り、暖かい中、読書しました。列車のゴトンゴトンって揺れるリズム、読書に持って来いと思ったことありませんか。バスや車で読書する人はいませんが、列車での読書家は多いです。
キヨスクの中で本の売り上げ、結構あるんですよ、それからみても列車で、いや、列車のみで読み進むファンはたくさんいます。
徳島に着くとすぐ阿南行が待ってました。それに飛び乗り二軒屋駅で降りて引き返すつもりです。二軒屋駅で降り待合室へ、3~4日前にもお遍路さんが寝ていたが今日も寝てる。で、折り返しの時刻表を見て
「ガーン!」
「それはナイジェリア」
なんと、あと1時間5分しなければ徳島行はない。下車客が散った待合室は閑散として、寒さが募ってくる。ベンチにはお遍路さんが寝袋の中に顔も入れエジプトのミイラのようになって寝ている。ここでは一時間も待てない。寒いし、
「よし、富田駅まで歩こう、ぬくもるし、そのうち富田で乗る上りの時刻も来るだろう。」
夜の徳島を富田に向けて歩き始めました。二つ目の自動車禁止の踏切を渡り御座船川沿いを行くと
「あーら、おなつかしや」
訓練校が。
まだ下の店は開いてました。道の反対側の交番には若いお巡りさんが何人か暇そうにしてたので、
「こんばんわ」
というと
「どこか、お探しですか」
「いいえ、散歩です」
「お気をつけて」
寒い夜は、誰かと話したい。
夜、ずいぶん歩いたのでおかげでぬくもりました。
富田から列車に乗り家に帰ったのは9時20分、読書より運動ができました。
ブログで読んだ本の内容も書きたいのですが、家に帰ったら寒いです。もうキーを打つ手も凍えそうです。
お風呂に入って今日はこれで終わりにします。
3 件のコメント:
この列車で暖をとりながら読書の方法はいいと思ったんですが、えらいくたびれました。とても何度も往復なんかできない。
禅の言葉かな、「心頭滅却すれば火もまた涼し」
てあるけど、寒もまた温し、てないかしらね。
「精神の持ちようで暖かくなればいいのに」
ばかなことを考え、馬鹿なことをして残り少ない時間を無駄にしました。
それにしても、この、寒さ。
マッチ売りの少女やフランダースの犬のネロ少年も寒さで息絶えた。
「わが身もいまぞ、消え果てぬめる。」
え~ 徳島市内に夜に来てたんですか?
寒さ対策とはいえ、スゴイ行動力ですね。
腰、大丈夫ですか?僕も、昨日は、夜、こたつで、寝てしまいました。電気代節約しないといけないのに…
今後は、気をつけようと思います。今日は、午後、写真屋で、履歴書の写真のプリントをしてこようと思います。
お金がかかるなあ。
コメントを投稿