あったかいものをもらった
何日か前、寒いだろうからとメリヤスの下着をもろた。それで今朝初めてきーた。還暦にもかかわらずズボン下は冬でもめったに穿いたことがなかったけん、ぬくい!教室で足元が寒いというとるもんも何人かおったが、私は寒さをほなに感じへなんだ。大したもんじゃ、メリヤスの下着は。
薄くてタイツ様になっていて穿いてもぜんぜんズボンのベルトもきつくならない。アンダアーシャツも薄いメリヤスで同じようにぬっくい。
こんな、ぬくいメリヤス編みを発明した人はえらいもんじゃ。
だいたい日本の布はバッタンコの機(はた)で織ってたから、縦糸と横糸が井の形になる平織が基本のはずである。日本は古代からこんな織り方で中国もおなじである。これでは厳冬期は何枚も重ね着しなければ暖かくないだろう。
いったいだれが?
こんなときインターネットは便利ですね。ひいて一か月、利用しなければと損損、と調べました。靴下に使う編み方は古代エジプトからあったみたいだが、近代的なメリヤス編みは16世紀末のイングランドとある。えーっ!意外と新しい。日本に入ったのはおそらく17世紀末か18世紀のごく初期。ふんふん、なるほど。歴史好きでもメリヤスが日本へ入ったのまでは知りまへんでしたわ。
しなやかで網目に空気をたくさん含むためあたたかく、それに一番の特質は伸縮自在であること。だからからだにピタッとフィットし暖かい。こんな高機能な布だから歴史が新しいのもうなずける。
右の図がメリヤス編みの編み方
ふしぎな字、なんでそんな読み方するの?
インターネットで調べててメリヤスの漢字があった。「莫大小」!みなさんどうです、このよみかた。漢字クイズの難問、奇問ですね。
これ、意味からこじつけたネーミングなんです。大小は、メリヤスの伸縮自在なところから、おそらく大も小も(サイズですよ)。じゃあ「莫」は?ここで昔ならった漢文を思い出してください。え、え、漢文なんて、ちんぷん漢文(かんぷん)て?じゃあ教えて進ぜましょう「莫」は否定詞で、ナシ、ナカレ、と読みます。つまり、大小(からだのサイズ)ナシ。サイズに関係なく着られる。という意味からメリヤスと読ませたのでしょう。
いいもの発明してくれたおかげで足元温いですわ。でもズボン下タイツこれ一枚きりで替えないから洗濯の時こまるわ。冬じゅう穿きたおそうか?
莫大小の付録だよ~ん
インターネットで調べたときもう一つの意味も知った。私は文楽ファンだから「めりやす」とは下座おんがくで舞台の物思い、愁嘆場で演奏する曲であると知っていたが、いわれはしりませんでした。
二つあって、メリヤスのように場面に合わせ伸縮自在に長さを調整できるからと、いま一つはこの曲調が「滅入りやすい」からだといわれています。
まあ、下着のメリヤスほどは役立たない知識です。
1 件のコメント:
商店街が活性化していた時
このメリアスという文字の看板が多かったんですよね。
昔の商店街の写真がテレビに出ると
衣料品店の看板に、必ずって言うほど
メリアスの文字が出てますね。
学生の頃は、冬場の時期は制服の中に
ジャージをはいてましたが
メリアスはあったかいですか?
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