最近、日の暮れるのが早く、当然夜も長くなる。今日なんかはおまけに夜が更けるにつれて気温もぐんぐん下がって来ています。
ところでみなさん、昼の長さが一番短くなるのは12月22日の冬至って知っていると思いますが、日の暮れるのがもっともはやくなるのは冬至じゃないんですよ。実は11月末から12月の初めの頃なんです。
このごろは太陽も昼日なかでも南に低くなっている。3時すぎると光はウンと弱くなり、訓練が終わって私が自転車をキーコキーコ踏みながら帰るころは、消え入りそうな夕日がうす橙色のあるかなきかの光を西向きのビルの壁に投げかけている。今日なんかは寒い風も吹いて心細く、わびしいことこの上ない。
駅を降りるころはもう完全な夜。でも自然の妙ですね。太陽は冬至に向かってどんどん低くなり、光もだんだん弱くなってるのに反し、今日の月、見ましたか。満月に向かっての上弦の月は中空近く高く上り、月の光も冴えわたっています。その月の光を浴び、再び駅からキーコキーコ自転車で家に帰る。
12月地平に下がる太陽と反対に月は12月もっとも高く上ります。月の光も12月がもっとも明るくなります。初冬の澄み切った空気のなかときとして、師走の満月はぞっとするような光を真夜中、地上に注ぎます。
今宵、皆さんはどうしていらっしゃいますか。明るい室内でさまざまな娯楽に興じていらっしゃるのでしょうか。まだ、お仕事でしょうか。
今日のような夜が長く、しんしん冷え込む宵。明かりを少し落とし、暖房器具の前に家族が集まり、「夜話」などされて時を過ごすのなどいかがでしょうか。テレビもインターネットも消し、静かな夜をお話で満たすのです。
私のような古い世代は「夜話」などというとあるイメージが湧きますが若い人は何のことやらわからないでしょうね。
昔、冬の夜長などに囲炉裏の縁にみんな集まり、無聊を慰めるため、一人一人が順番に話し手となってみんなにお話ししたのです。体験した話、聞いた話、つくり話、怖い話、こっけいな話、悲しく哀れな話、なんでもかまいません。囲炉裏の揺らめく炎に顔を照らされながらお話に打ち興じたのです。これが「夜話」です。
そんな過ごし方非現実的といわれればそうでしょうが、初冬の月冴えわたる夜、囲炉裏の代わりに暖房器具を囲み、一晩くらいはこんな過ごし方をしてみるもいいかもしれませんよ。
1 件のコメント:
冬至は、柚子湯ですね。 皮の成分にリモネンの物質で温まります。食欲を抑える作用もするそうですね。
日が短いのは、11月末くらいからでしたか?
車ですので意識していなかったですが、自転車ですと日暮れは確かに気にしないといけないです。
囲炉裏いいですね。あったかい鍋を食べたくなりますね。
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