2010年11月2日火曜日

野外彫刻展

芸術鑑賞の朝
 早朝、徳島城公園で野外彫刻展を見ました。私にとってわかりやすい作品もあるし、作品の前で腕を組んでにらめっこしても全然知覚できないものもあるのは、毎年のことです。
 夜間の学生だった頃、駅から常三島へ通うのに城内を通っていましたから、もう40年以上も鑑賞していることになります。
 わたしの頭を混乱させる作品があるのはいつものご愛嬌。「うーん、よう、わからん!」とこれまたいつものようにつぶやいています。中には、けっこう不気味な作品もあり、それはそれで十分知覚できているからいいんでしょうが、正直、なんでこんなもの陳列してるんだろ、と思うものもありました。
 若いころは、知覚できない自分がまだ未熟で、修業が足らんと、思ったりもしましたが、最近は、わからんもんは、わからんと、開き直って思うようになりました。
 わたしは頭がうんと単純にできているのでしょう。写実的なものは知覚できるし、主題もよく理解できます。しかし、シュールなものは、「あきまへん」。造形芸術にたいするセンスがないんでしょうね。
 今年、いちばん気に入った作品の写真を撮ってきました。下の二つです。見たとたんに私なりに、ユーモラスで、魔術的な月の光の下でのメルヘンだ。と主題らしきものがすぐ知覚できました。あとで作者がつけた「題」をみるとやはりと、納得しました。
  この作品を見たとき頭の中ですぐにある音楽が鳴り響きました。みなさんも子供のころに歌ったかもしれない、えーと確か「森の小人」?かな。
「もりの木陰でドンジャラホイ、シャンシャン手拍子足拍子、太鼓たたいて笛吹いて、・・・・・・・小人さんがそろってにぎやかに・・・・・」しりません?
ついでに曲も入れておきます。この曲、お祭りのにぎやかな集い、踊りを表していますが、実はこの曲、短調なんですね。だからテンポは速く、にぎやかな装いですが、そこはかとない哀愁を帯び、魔術的、メルヘン的な雰囲気を醸し出しているんですね。
 私はこの上の彫刻作品、主題を言葉で千遍説明するより、この曲を聴くほうがぴったりの暗喩と思うのですが、どうでしょう。ま、聴いてください。

2 件のコメント:

ワンピースファン ルフィと仲間たち さんのコメント...

野外彫刻展は、石像だったのですね。

匿名 さんのコメント...

芸術は難しいですよね(笑)

私も「シュールなもの」、「抽象的なもの」は「あきまへん」。。。(笑)゛
作者のみぞ知る世界でもありますよね。芸術って。