ファンヒーター
去年まで使っていたファンヒーターは今年の3月頃壊れて、そのままになっていた。十一月に入って寒い日が続いているので買わなければと思いつつ、パソコン購入とインターネットの契約で使えるお金は極めて窮屈。
日曜日、町内の電機量販店へ行って見ていると、限定5台とあって、9480円のファンヒーターが置いてある。「安い!」 聞けば保証もついてるということなので、買ってそのまま持って帰る。
そして今日、昨日とうってかわって、寒い。夕方さっそく灯油をいれ初始動する。調子はいいようだ。さすがファンヒーター、すぐ暖かくなる。
今日は旧暦十月の最初の亥の日。昔はこの日に炬燵をしつらえ、火をいれたのである。
「おお、ふさわしい日じゃ!」
時雨の炬燵
今日は朝から風も強く、気温が下がり時雨もよいの日。そして炬燵びらきの日。時雨と炬燵、この二つから何を連想しますか?冷たい雨で外に出られず、おこたに体の大部分を入れて寝そべっている。中では猫が丸くなっている。
まあ、たいていの人はそんな連想でしょう。
じゃあ時雨にふりこめられその炬燵に入っている人はいったい何を考えているのでしょう?ゆったりした気分か、ぼんやりしているか、そんな感じでしょうか。
実はね。その炬燵には一人前の男が入って、女房と恋人のどちらを見切ろうか、こっち、いやあっち、とウジウジクドクドと考えているのです。いったんは恋人と別れると、女房の前で口にするのですが、また、思い返したりするのです。いまはやりの「ダメンズ」男。
なんで、強引にそんなことわかるの。と聞かれるでしょうが「時雨、炬燵」といえばそうなのです。インターネットで検索してもそれ以外にはヒットしないでしょう。
「心中天網島・時雨の炬燵」、近松門左衛門作、歌舞伎や文楽ファンならよく知っています。
炬燵の中でこの主人公情けなくなるくらい女房と恋人との間を気持ちがふらふら行きつ戻りつします。
これってでも300年前の戯曲ですよ。日本ってマッチョな武士ばかりじゃないんですね。現代人にも負けない優男っていたんですよ。顔はよくて女にもてても、からっきしダメな男。
誠実でブ男の私から見れば「けしからん!」
結局、切羽詰まって、恋人と心中。どう思います?
わたしも炬燵が恋しい
いまファンヒーターは回っていますが、足元、さむ~い。去年はホットカーペットで座卓に炬燵布団をかけて炬燵を作っていたが、炬燵布団は長年の使用がたたってぼろぼろ、牛の喉の奥から引っ張り出したようなぼろきれになった。綿はところかまわず飛出し、最早、いくらなんでも今年は使えない。ああ、炬燵が恋しい・・・いや、もとい、炬燵布団が欲しい。
1 件のコメント:
おいのこの菓子 ありがとうございました。
初めて食べることが出来ました。 また、かって家族で食べてみます。
旧暦10月4日 猪の日覚えておきます。
ファンヒーターあったかそうですね。
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