70年代半ば、ロンドンには重苦しい空気が流れていました。
経済危機、特に若者の失業問題は深刻でした。イギリスの若者の多くが未来はないと悲観し、現状を批判しました。家族、国家、宗教、金銭的価値など、あらゆるものに異をとなえ、すべての人々を否定したのです。
彼らは自らをパンク(落伍者、堕落者、外れ者)と名乗り、パンクであることを誇りにしました。そして怒りを発散する手段としてロックを用います。
攻撃的で野性的で粗野なロックを目指したパンクは、シンセサイザーを使わずに、ギター、ベース、ドラムからなる基本のバンド編成に立ち返ります。
取りつかれたようなギター演奏と、途方もないリズム、叫ぶようなヴォーカルがパンクロックの特徴でした。
セックス・ピストルズ
76年のシングル『アナーキー・イン・ザ・UK』でデビューしたイギリスのパンクを代表するグループ。他人をさげすんだような態度、下品で攻撃的な言葉づかい、既成社会への批判は、良識人や人種差別主義者の反感を買いました。
ライト・ショーへの反発
75~78年にかけて、セックス・ピストルズは手狭で内輪なライヴハウスを中心に演奏を行いました。テクノロジーを駆使した大掛かりなニュー・ロックのショーへの反論でもありました。
このようなショーは、レコード業界の利害に隷属するものだとパンクは考えました。
弱小レコード会社
パンクはあまり凝ったところのない単純な音楽で、レコード会社にしてみれば自然発生的で扱いやすい製品でした。増える一方だったレコード製作費を負担することができず、メジャー・レーベルに押されて窒息状態にあった独立レーベルも、パンクの出現でようやく息をつくことができました。
その一部をヨウツベからご覧ください
3 件のコメント:
ついにパンクに来ましたか。セックスピストルズは言うまでもなく、当時レコード買って聞きまくっていました。すごいエネルギーを感じました。それまでプログレッシブ。ロック聞いて高尚な気分に酔っていたので、ガツンという感じでジョニー・ロットンさんがやってくれましたねっていう感じでした。とにかくそれまでテクニックに走っていたロックが、方向転換した感じでしたね。技術は無くてもやる気とパワーだという見本みたいな感じです。でも政治色は濃いというか反体制のみですが歌詞によって呼びかける力とカブク力は大きく、それが若者を虜にしたのでしょうね。(^o^)/
セックス・ピストルズはパンクの元祖と言えますね。1996年の録音なので再結成ということだと思います。シド・ヴィシャスというカリスマをかいた再結成です。シドはとっくに死んでいますから。
破滅的なところに美学があるのなら早めに足を洗った方がいい音楽ジャンルです。
日本のパンクバンドも10年以上のブランクで再結成するグループもありますが、腹は出っ張り、髪は薄くなり、歌は下手になっていたりする場合があります。「なんで再結成なんかするんだ」と残念です。
パンクは若いころに自分より若干若い世代に聴かせる音楽です。ナツメロとして聴く分にはいいのですが・・・
自分の言いたいことを言ってくれているところに人を引き付ける魅力があり人を救う力を宿したりする場合もあるんですね。それには気取った言葉より人間の本能に訴える言葉が合っています。
自分は現在は必要がないのでパンクは聴いていません。
>>しんさま。MOTOさん。
ポップミュージックに関しては全く無知で学習ノートをとりつつ理解をしているような次第です。
お二人のコメントも学習の一環と思っています。
返事のコメントをまともに書きたいけど、その知識もありません。
コメントで今回のようにいろいろ補足して教えていただければ嬉しいです。
コメントを投稿