2011年10月25日火曜日

あったかモードになってる

 皆さん今夜から気温がグッと下がりますから風邪などお召しにならないように(あ~なんちゅう美しいの日本語じゃろ、)してください。

 夕方、鴨島駅前の自動販売機を見ると、これこのように「ホットな飲み物」がずらりと並ぶようになりました。
 寒くなってくると暖かい飲み物が欲しくなるから当然ですよね。
 
 寒い朝、列車に乗ると、マフラーをしてちょっと鼻の頭を赤くした女子高校生が、あったか缶コーヒーを両手で握りしめて暖かさをしみじみ感じている姿なんかいいですよね。

 上図を見るとあったかモノはコーヒー系が多いですね。日本人の缶コーヒー好きは世界に冠たるものだそうです。
 コーヒーをお茶代わりによく飲むアメリカなんかは缶コーヒーなんか飲まないそうですから、缶コーヒー文化は日本が中心みたいですね。

 多くの人が缶コーヒー、夏は冷たいのそして冬はホットを飲みます。缶コーヒーは国民的飲料といっていいですね。
 ちなみに私も缶コーヒーは好きで飲みます。昔はよく飲みました。ただ、最近はビンボーしてるから缶コーヒーは飲みません。家でドリップして飲みますし、外の場合もそれをボトルに入れもって行きます。
 缶コーヒーは120円、薫り高い家で作るドリップは原価30円ですから、お得ですよね。
 そういうわけで私は最近飲まなくなりましたが、圧倒的な人気飲み物であることにはかわりありません。

 さて、ここで、ちょっと私からこの缶コーヒーについて一言、ご注意、いやいや、こうしたらいいんじゃないでしょうか、とよけいな差し出口かもしれませんが申しあげたいと思います。

 缶飲料は「缶詰」ですから、微生物による変質は起こりません、何年たっても。
 しかし、変質をもたらす「化学変化」は微生物にかかわりなく徐々にではありますが起こります。だから腐らない缶詰と云えど何年かの賞味期限はあるわけです。
 ちょっと高校で習った化学を思い出してください。(ジョージ君!よ~聞いといてや) 化学変化を促進させる物理条件は高温ほど大きいのです。だから極力化学変化を起こさせないよう、薬などの保管は冷蔵庫がいいのです。

 これを缶コーヒーに当てはめ考えてみると、60度以上で温蔵してるホット缶コーヒーは長時間立てばかなりの化学変化を起こしてしまいます。具体的には味が変化し、風味などなくなってしまいます。
 客の回転の速い自動販売機はあまり長時間の高温保存はないでしょうが、あまり売れない販売機の場合、もしかすると何日もあるいは何週間も温蔵されているわけです。
 これでは化学変化促進装置と同じになります。
 どうですか?ホット缶コーヒーを買ったところ風味も抜けてしまいただ甘かっただけということがなかったでしょうか。
 私は以前、缶コーヒではなかったですが、ホット汁粉の缶を自販機で買ったところ、回転の遅い自販機だったんでしょう、何十日も温蔵されていたに違いありません。かなり化学変化を起こしていて、泥のような甘味も味もない気色の悪いものに変化してました。

 一番いいホット缶コーヒーの味わい方は、冷缶コーヒーを買って、それのタブを開け、瞬間的に、例えば電磁調理器・IH器などでその場で温めるのが一番いいのです。
 しかし、自販機にそんな装置をつければ膨大な設備投資となり120円では売れなくなります。多少の化学変化、つまり変質には目をつぶることになります。

 だから缶コーヒーの味をできるだけ損なわずに味わいたいのであれば冷缶コーヒーをお勧めします。どうしてもホットが欲しい場合は、今言った理由からできるだけ客の多い、回転の速い自販機を選んでください。

2 件のコメント:

てるゆき さんのコメント...

勉強になりました。僕も、ビンボーなので、自販機の缶コーヒーは買いません。リカオーで、29円か、39円の缶コーヒーなら時々買いますが。それ以外インスタントです。

yamasan さんのコメント...

>てるさんへ

 ル・シャトリエの法則は出ないと思いますが
 沸点、蒸気圧、引火点、発火点という言葉は覚えておきましょう。
 炭化水素は鎖が長くなるほど沸点は一般的に上がります。
 ガソリン~灯油~軽油~重油の簡単な性質も頭に入れておきましょう。
 ガソリンの小分け容器は金属製でなければいけません。ポリタンクはダメです何故でしょう。頭に入れてくださいね。