今日、徳島城公園を通ったら大工さんが芝生の上に建築物を組み立てていた。
「今年ももうその時期がやってきたんだなぁ 」
毎年、10月、公園で仮設の小屋を建てて行う「野外人形浄瑠璃公演」である。
私は毎年見に行っている。もちろん今年も行くつもりだ。
以前私は、機会があって平成18年度県教育委員会主催の「人形浄瑠璃伝承教室」に3か月通い、それ以来「浄瑠璃好き」となった。
去年はちょうどこの時期、Jメイトで職業訓練を受けていた。浄瑠璃伝統教室修了書をもらった私としては「自称・浄瑠璃文化推奨員」となったつもりでいたので、Jメイトの仲間数人に声をかけたが、見てくれたのはMOTOさんだけだった。
「伝統文化・人形浄瑠璃」などといえば難しい感じがすると思います。押しつぶしたような唸り声の「義太夫」、言葉もよく聞き取れない。また、「太棹三味線」の腹に響くようなベンベンという音、西洋楽器に慣れた耳にはなじまないかもしれません。
しかし、じっくり聞けば、言葉も江戸期の上方方言ですのでわかってきますし、、「太棹三味線」の音は若い人に結構人気のある「津軽三味線」とよく似た音ですので馴染み薄いものではないと思います。
何より我々には祖先から受け継いだ感性があります。まあ、一度、鑑賞してみてください。
去年、一緒に鑑賞したMOTOさんに感想をうかがっていますので参考にしてください。
「やまさんに誘われて行きました。正直難しかったですが、伝統芸能ということで大変勉強になりました。
これよりずっと理解が難しい、原語の「オペラ」や「薪能」に大枚1万円も出して見に行くことを考えれば、ずっと言葉がよく理解できる浄瑠璃が無料で鑑賞できるのはとてもありがたいことです。
感動したところは、変な話ですが、子別れの段のとこでやまさんがぽろぽろ涙を流しているのに感動しました。
皆さんも是非見に行ってください。この同じ日、鑑賞した後、僕はマイクロソフトの検定を受けたんですけれど、一発で合格しました。人形浄瑠璃を鑑賞したおかげだと思っています。」
野外劇で出入り自由、入場料もいりません。
ただ残念なことに年々、難しいと思われている「人形浄瑠璃」の演目が少なくなり、客寄せのためか、雑技の演芸が多く入るようになりました。
そこで見どころ、時間を以下に載せておきます参考にしてください。
8日
13時27分・・・・・・・・・・・・・・・・壺坂観音霊験記 山の段
15時55分・・・・・・・・・・・・・・・・本朝二十四孝 奥庭狐火の段
9日
14時00・・・・・・・・・・・・・・・・・・日高川入相花王 渡し場の段
15時00・・・・・・・・・・・・・・・・・・曽根崎心中 天神の森の段
2 件のコメント:
伝統文化の大切さは切にわかるのですが、人形浄瑠璃はからっきしダメです。徳島の伝統文化ですから、理解しなくちゃだわと思った時期がありましたが、無理でした。歪んだエレキギターの音を心地よく感じて育ったせいか、民謡、郷土♪、演歌、軍歌、お祭りの♪等ダメですね。阿波のよしこの笛のメロディーは気に入ってますが・・・。お役にたてずに申し訳ありませんです。
そうですね。馴染みない異質な音楽は音楽として認識されないといいますものね。
西洋人が幕末日本の音楽と遭遇した時、
「これは音楽か?騒音にしか聞こえない」
といったとか。今の人にもこのように響くんでしょうね。
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