2010年12月15日水曜日

今晩のおかずは

これって鍋物、水炊きの一種かな
 今日は最高気温も10度以下で寒い季節風も吹いて、冷え冷えする一日です。日も短く、4時すぎると季節風の雲が空を覆い、もう薄暗くなっています。こんな日は早く家に帰って暖かくしてくつろぎたいですよね。
 そしてこんな寒い晩には鍋物、水炊きなんかがいいですよね。部屋の中心にある炬燵を兼ねた座卓の上にポータブルなコンロを置き、鍋なんかつつきながら食べてると湯気がモアーと上がり部屋全体が温かくなるし、ふうふう言いながら食べると体も温まります。 
 そこでやまさん、今日は鍋物にすることに決めました。で、何の鍋にしようか?去年、初めて市販のキムチ鍋の汁を買って、豚や野菜の鍋をしましたが、これがおいしかった。からだもぽかぽか。これってトンガラシが入ってるのでしょう。じゃあ、キムチ鍋で決まりか、でもこれはウンと寒い時に取っておきたいな。それでは・・・・・・・・
 おっと、大事なこと忘っせてましたわ。徳島へ行った帰り、向こうで少しつかったから、ええーと、財布には?駅から降りて帰るついでに買うから、有り金で買うしかない。中身は540円。まあ、貧乏垂れのやまさん、こんなもんですわ。
 なにができるじゃろ。結論はほとんど一つ。湯豆腐じゃ。豆腐一丁と白菜四分の一、ネギ、みごと予算内に収まりました。
 湯豆腐というと何かお寺の精進料理のようですが、まあ広い意味では鍋物、水炊きでしょう。ちゃいます?
こどもの頃よく湯豆腐食べたわけがよーわかったわ
 わたし、子供の時からわけあってずっと爺さん婆さんに育てられました。つつましやかな生活でできるだけお金をかけない食事でした。冬、寒い時、温まる鍋物といえば、湯豆腐か、鯨肉のすき焼き風鍋でした。言っておきますが、鯨肉、今は最高級肉ですが昭和30年代は一番安い肉でした。
 だからわたし、大きくなるまで鍋に沸いたお湯に魚介類や肉を入れる水炊きなんて知りませんでした。ばあちゃんが、今日は寒いからと鍋に出汁昆布を敷き、水を入れて練炭火鉢にかけると、湯豆腐以外は考えられませんでした。今から考えると裕福な家はおいしい動物性タンパク質の材料を入れてたんですね。
 なるほど、湯豆腐だとお金はかかりませんわな。野菜なんかは裏の畑で作ってましたから、買うのは豆腐だけ。私、近くの店によく買いにやらされました。10円くらいでした。そしてお金で買わないときもありました。家で少しばかり大豆を作ってました。そしてそれを近所の豆腐屋に持っていくと量に応じてその店の引換券をくれるのです。その券で豆腐を引き換えてもらうこともありました。昔の老人たちですから金を使わない食事だったんです。
 爺ちゃん婆ちゃんは豆腐、野菜のヘルシーな食事だったんでしょうけれども子供の私としたらもうちょっと動物性のものを食べたかったです。
 その豆腐の食事のとき子供の私に婆ちゃんがよく言ってた話を今、思いだしました。
「あのな、私の里の古い爺ちゃんなんかは、豆腐なんか買うの、銭、もったいないいうて、かわなんだぞ。豆腐一丁買う金あったら、豆腐の大きさの土地が買えるっちゅうてな。豆腐、買うんわ贅沢じゃ、いよったぞ。」
昔の人ってどんだけつつましい生活しよったんな。貧乏なやまさんでも真似できん。

イメージです


3 件のコメント:

トシ さんのコメント...

今日みたいな寒波だと、さぞ鍋が美味しい季節になりましたね。
今は我が家の夕食もちゃんこ鍋やキムチ鍋やみそ抱きなどで夕食は体を温めています。

ワンピースファン ルフィと仲間たち さんのコメント...

キムチ鍋は特に温まりますね!
元々汗かきですけど、鍋の時は冬でも汗をかきます。

てるゆき さんのコメント...

僕も、貧乏たれです。いつも、半額パンを買ってます。はっきりいって、今の僕には、車は、身分不相応です。
湯豆腐いいですね。何も、肉なんか入ってなくても、いいです。美味しそうですね。美味しいものを食べると幸せな気分になりますね。