しかし昔のバラはそうではなかった。もともとは初夏のものである。江戸時代の蕪村の俳句にバラの花が出てくるといったらみなさん驚くでしょうか。「バラ」という言葉の響きからは西洋のロマンの香りがしますものね。
でも日本土着のバラがあるのです、そんなのバラでないって?バラと言えば西洋の大輪で八重の真っ赤な花のイメージもってませんか?でも西洋のこのようなバラ、人工的な品種改良で生まれたものでもともとのバラは日本の土着のものと一緒なんです。だから大輪、八重のバラをこの土着のバラの木に接ぎ木もできるのです。
万葉時代からバラは歌にも詠まれました。もっとも「薔薇」という名前ですけど。難しい画数の多い字です。今はこう書いてバラと読ませますが、「ソウビ」と読みます。バラという字は薔薇の別名イバラのバラという読みから来ていると思われます。これ、やまさんの推理。
蕪村のバラの句紹介しておきます。
愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら
江戸時代の句でなく、啄木あたりの句でないかと思うくらいロマンチックですね。
そうゆうわけでバラは初夏の花。だから品種改良で四季咲きができるまでは、冬のバラはあり得ぬものだったわけです。
18、19世紀、中国や日本から、山茶花や椿がヨーロッパに渡りましたが、冬の期間、バラが見られないときにバラによく似たこれらの花は「冬のバラ」として珍重されたそうです。ブームが起こり、その中でデュマの「椿姫」の小説が書かれました。
今の時期、公園、街路、生垣、いたるところで山茶花が見られます。冬のバラと19世紀パリで言われた花です。そう思ってみると確かにバラに似ています。
私ね、ちょっと疑問があります。この山茶花の読み方です。サザンカと読むのであれば、茶山花、と書かなければいけないんじゃない?茶は、喫茶や茶道の読みでもわかるように「サ」と読みます。山はもちろん〇〇山、で濁ってザンと読みます。だから茶山花、ところが実際は山茶花、なんでだろ。
よく似た疑問は鳥取にも、トットリなら、取鳥でない?不思議だ。
まあ、当て字に近いんでしょうね。
山茶花 |
2 件のコメント:
このところちょっと不調で回復が遅いようです。ブログは毎日続けたいのですが、途切れるかもわかりません。
短くても書こうとは思っているのですが。
年齢のせいにしたくないのですが、スタミナ、バイタリティーが無くなってきてます。
寒さの為ですが、体調があまり良くないのですか?
ブログは、毎日でなくても良いと思いますよ。
パソコンの入力などの勉強兼ねてされる感じで
体調の優れない時は、無理されないで下さい。
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