2010年12月7日火曜日

車窓にもたれ思う冬の旅

 今日の病院は検査結果を聞くためだけだったので11時前には終わり、そのまま徳島行の列車乗るため時刻表を調べるとあと十分、自転車で病院より駅へ直行、朝方よりも雨が強くなっているのでフードのカッパを着て急ぎ、駅でぎりぎり滑り込んだ。
 10時52分発、対向の列車待ちのため3分も停車するから急がなくてもよかったのだが、雨も降っているし乗ればホッとする。この時間帯は通勤通学が一段落し、二両編成の列車は客が半分もいずすいている。
 ゆったりした姿勢を取り、手を投げ出すように窓枠にかけ頭を窓にもたせかけ、動き出した窓の景色を眺める。
 暗い曇天、窓には小粒の雨が斜めにかかる。茶色い冬枯れの田圃がつづく。牛島を過ぎると北側は家もまばらではるか北路の讃岐山脈まで広々と見渡せる。しかし今日は山の方まで田や畑が見渡せるのは変わりないが、暗灰色の低い雲が垂れ込め、重重しい陰鬱さがかなたまでつづいている。押さえつけるような低い雲の重なりを見上げると、不分明な境界が思い思いの方向に乱れ、ゆっくり動き、それらは全体として形容しがたい形をとっている。
 この時、ふと、今日のような陰鬱な雨もよいの日、怒涛打ち寄せる磯のすぐそばに掘られた露天風呂に入りたくなった。そこでは露天で半身浸かっているが、砕け散る怒涛のしぶきは体にかかり、潮風はヒューヒューと音をたて吹き抜けていく。いくら悪天候で雨が降ろうが、逆巻く波が砕け、潮風に吹き飛ばされそうなこの温泉に入っている身には関係ない。
 そういえば・・・・・・・60年近くの人生を振り返ると、そんな温泉入ったことあるぞ。と記憶を探り始めた。
 やがて記憶ははっきりとよみがえってきた。もちろん今列車で思い浮かべたイメージとは若干違うが、よく似ていたことを思い出した。昭和62年、夏だったぞ。南紀勝浦、今一つは、えぇーと、平成5年、これも夏、ところは青森の辺境、不老不死温泉。
南紀勝浦
ああ、行きたいな。
老後、金があるってすごく幸せだと思う。暇はたっぷりあるから、冬の旅でも夏の旅でも楽しめる。
  でも、やまさん、やせ我慢かもしれないけど、列車の窓にもたれ思う冬の旅だけで満足。
  若い時、放浪で全国津々浦めぐりましたから、思い出の旅はいつでも出発できますもの。
  
 写真2枚は私が撮ったものではない。
不老不死温泉

 冬の旅というと雪見、あるいはウインタースポーツというのもあるけど、やまさんはちべたいの好きでないから、温泉巡りがいいな。
 もう一つ冬の温泉のイメージを紹介しましょう。こちらは平成3年の冬(いや3月だからもう春かな)だと思います。場所は阿蘇の外輪山の北側、黒川温泉、やはり露天風呂なのです。
 こちらは露天と言っても名だたる温泉旅館、中庭の塀で囲ってある日本的風情のある温泉(温泉だけ500円で入れる)。
 塀の囲いのせいか、入ったとき湯気がもうもうとしてよく見えなかったが、湯船につかっていると、ポタリ、そして、またポタリ、椿の真っ赤な花が湯の上に落ち、漂っている。見上げるとドームのような椿の木々が。花をつけているが花ごと落ちてくる。
 もう20年になりますが、今でも思い出します。


 


3 件のコメント:

てるゆき さんのコメント...

体調どうですか?温泉いきたいですね。今日も、ハローワークの求人まっちするのが、なかったです。明日は、10時30分に郷文にセミナーにいきます。

yamasan さんのコメント...

セミナーって何のセミナーですか?就職関係ですか。行こうかな。

ワンピースファン ルフィと仲間たち さんのコメント...

徳島で病院で治療器があるかどうか不明ですがご参考に

HIFU:前立腺肥大症の温熱療法

TUMT:前立腺肥大症の温熱療法

治療法が明記されています。
http://zenritusen.kirapika.com/05/

その他は、
保険外・保険適用の漢方生薬(コタロー・カネボウ)
の処方が出来る中国医学(東洋系)の医院ですと
国府にあります。