2025年3月1日土曜日

高等学校卒業式

  今日から三月、晴れて暖かくなるとの予報どうり気温も15度まで上昇し、風もなく穏やかな・・まではいいのだが、今日は花粉の飛散に加えて大陸から黄砂も飛んできて、鼻アレルギーの私にはいい日とは言えない。

 今日は土曜日なのに制服をこジャンと身に着けた高校生が昼頃、駅前で目立った。そういえば、今日は公立高校の卒業式だ。聞くと三年生ばかりでなく一二年生も登校日らしい。式に出たそうだ。

 近年高校生の、各種学校も含めた大学進学率はかなり高くなっているので、高校卒業式が即、社会への入り口の記念日となる子ぉらは少なくなっているが、それでも多感な18歳である。友と別れ、高校をでていくことにいろいろ感じることはあるだろう。希望、喜び、あるいはちょっぴりの悲しみ、寂しさなど、また法律的にも満18歳からは成人とみなされ、大人への入り口となる。したがってこの高校卒業式は一入思い出に残るものになるのではないだろうか。


 もう60年ちかく前の自分の高校卒業式のことを思い出してみる。式そのもの、つまり式次第はどんなものだったか記憶にない。国歌と校歌を歌っただろうが、それもはっきりしない。ただ式はあっけなく終わり、すぐ校門を出て行ったという印象は残っている。いくら考えてもそれ以上は思い出せない。しかし、当日、校門前で撮った一枚の写真だけが確たる卒業式当日の一コマの真実を示している。

 春休みで帰省していた一年先輩が、知り合いの後輩の写真を撮るためカメラをもって、校門前で待っていた。その後輩の一人として私の写真も撮ってくれたのだ。左の写真である。学生服の上から濃紺のコートを着ていて、右手に卒業証書のはいった筒を持っている。

 今だとほとんどの高校生がスマホを持っているから、写真どころか動画もパシャパシャと撮り放題で、いろいろな角度から多数の記念写真・動画を残せるが、この時代、私の家にはカメラすらなかった。唯一、先輩がとってくれたこれが卒業式当日の私の写真である。色あせているがカラー写真である。紅顔白皙の・・とは恥ずかしくて言えないが、初々しい18歳の自分が確かにいる。

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