今日のブログのお題「女殺電網地獄」(おんなころしねっとのじごく)は、江戸時代18世紀初期大坂で上演された人形浄瑠璃、近松門左衛門作『女殺油地獄』のもじりである。これは大坂の油屋で実際あった油屋の女将の殺しを近松が脚色して浄瑠璃本に仕立てたものと言われている。
もし近松が300年の時を経て現代によみがえったなら、江戸時代にもあった女殺しを、現代におきかえて、浄瑠璃でどのように表現するだろうか。独断と偏見でブログを作ってみました。なおこれは具体的な事件とは一切関係がありません。私の妄想と空想の産物ですのであらかじめお断りしておきます。
♬~ベンベンベン~(太棹三味線の伴奏で)
♬~電網に絡まる女の命~、やがて消ゆるとも知らず、高田の馬場にさしかかる~、命の灯は、二歩三歩、つかの間と、知らで、スマホの柄を取る~
後ろに男が邪見の刃(やいば)抜くとも知らず、スマホ配信に気を配る、
男は待たず飛びかかり、喉の笛をぐっと刺す、刺されて脳乱手足をもがき
女「たすけたまへ」とわめく一声二声「我が身かわいひ、死にともない、たすけてくだされ」
「おお、死にともないはず、もっとももっとも、こなたも我が身がかはいひ程、おれもおれがかはいひ、ここで殺らねば、男が立たぬ、あきらめ死んでくだされ」
「口で申せば人が聞く、心でお念仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
と引き寄せ、馬手から弓手の首筋へ、刺いてはえぐり、抜いては切る
女を迎ひの冥途の風、やがて命の火も消えかかり、心も神も暗闇に堕ちてゆく
体は血潮の赤面赤鬼、邪見の角をふりたてて、女が身を裂く剣の山、血の池地獄
男は取ったスマホをこれみよがしにさしつける
電網スマホ、この世の楽しびにはよくれども、過去の業悪逃れ得ぬ
あわれ電網に身をとられ、網にからまる露のたま、乱れて、女は息絶へたり
♬~ベンベンベン
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