今どきの駅

　佐古駅でよく乗り降りする。この駅が無人になったのが去年の三月中旬、JRの時刻表改正に合わせ駅員が全くいなくなった。この駅は徳島線と高徳線の分岐駅で、通学で郡部から佐古駅近くの３つの高校に通っている生徒は、この駅でおりるし、一般の通勤客もかなりいて利用客数の少ない駅ではない。それにもかかわらず無人になった。乗り降りのチェックや切符の回収はワンマンカーの場合は運転手が、そのほかの列車は車掌が行う。

　列車が出たあとの駅は寂しいものである。ほとんど待合客もいなくなる。駅には時計もないし、公衆電話もない。今年も三月中旬が近づき、また時刻表改正になるが、徳島線や高徳線ではそれぞれ上下二本の特急が廃止になるし、普通列車も休日運休となる列車がある。年々、地方の鉄道は衰亡の一途をたどっている。いつまでわが郷土の鉄道は存在できるのだろうか。