2025年3月2日日曜日

災厄は・・三月か

  私は昭和20年代生まれだから、私の生きて体験してきた社会経済政治の大きな事件を記述すると、そのまま日本史の現代史戦後以降)になる。その中で人々に大災厄をもたらしたものを、(私の独断だが)あえて三つあげるとするとどのようなものになるか。災厄を ①大天災 ②大流行病 ③国家転覆(大反逆)、の三ジャンルとすると、①は東日本大震災 ②はコロナ流行病 ③は地下鉄サリン事件となるのではないか。

 ①の天災については阪神淡路震災も含め多くあるが、ジャンルから一つとるとすると、死者行方不明者数1万8500人、そしてすんでのことに東日本全体を退去地域にしかねなかった原子炉爆発事故などを考えるとやはり「東日本大震災」をあげた。②については大正時代にもっとすごいスペイン風邪があったが、これは現代史(戦後以降)から外れ、近代史になる。③については戦後おおむね平和で、大規模騒擾も、226事件のような反乱も起こらなかった。しかし唯一地下鉄サリン事件は、明確な計画をもって国家組織を麻痺させ操ろうとした、国家転覆(反逆)の企てとされる。


 東日本大震災は3月11日に発生した。コロナ勃発は中国で11月頃と言われているが、日本で大流行し始めるのが令和二年の初春ころからで、三月になると人々が行動制限をはじめ、マスク、紙類が品切れとなり、パンデミックの不安が社会に暗い影響をもたらしてくる。そして地下鉄サリン事件は平成7年3月20日である。

 なんと三大災厄は3月に起こり、あるいは3月にその猛威をふるい始めるのである。だからといって、何も三月に起きる理由があるにちがいないとか、三月は縁起の悪い月だとかいうつもりはないが、私の見聞きした現代史のその三災厄はこの月なのである。

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