2012年1月6日金曜日
アミコ6階
私が徳島の大学に通っている頃、アミコはなかった。ここに以前なにがあったか知っている人は、もう50歳以上になっているだろうと思う。ここは以前、徳島市立「内町小学校」があった。再開発の計画で移転したが、小学校の跡地であったため広い敷地が確保でき、今見る大きなアミコビルになったのである。
今このアミコビルで一番大きな面積を占めている店舗は「そごうデパート」である。そのそごうであるが正月2日、「初売り」の風景を見て驚いた。そごうがここにデパートを開いてもう30年にはなろうとしている。毎年だがいつも初売りは例の『福袋』で大賑わいである。ところが人が少ないのである。客はそこそこ入っているが、以前の初売りと比べると激減している。
理由はもう推察の通り、郊外の大規模店舗、「フジグラン」加え、去年の暮れには「夢タウン」がオープンしたことである。客がそちらの方にドドドドドッと流れているのである。
わが県は経済規模も小さく人口も80万をとっくの昔に切り、人口構成も高齢化が進み、貧弱な購買力しかもっていない。その購買層はいわば限られた「パイ」である。少ないパイを各店が奪い合うのだから、徳島の商業施設はあまり良い未来を期待できない。
下手をすれば共倒れになりかねない。今のところは「そごう」の客の減少が起きている。
「そごうは老舗デパートじゃけど、いけるんかいな?」
と、まあ、最近思っていたが、今日、徳島市立図書館に行って本の返却・借りだしをしたら、今日借りた本の返却がなんと3か月後の4月7日になっている。
「なんで?」
問いたげな私が口を開く前に
「図書館はアミコの6階に移転しますから長期閉館になります。」
新しい移転先の広さを聞くと現在の2倍ほどあるという。ということは6階のフロアの大きな部分を占めるのだろう。
アミコビルも客が減少しつつある現在、生き残りをかけて様々な有効利用を考えているのだろう。図書館となれば利用者も多いはずだ。
でも考えれば昔、公共の学校は駅前の有効利用ではないとして、再開発の名のもとに大きな商業施設を作った。ところがモータリゼーション(ちょっと古い言葉か?)で郊外大規模店舗が発展、駅前そのものの価値が地盤沈下。そこで駅前は今また商業施設から公共物へ(図書館移転へ)、皮肉なものである。
お利口さんな都市計画の人でも10年単位で先を見通すのは難しいのであろうか。
さて、これから徳島の都市の景観、商業施設の重点地はどこになるんだろ。
そんな先まで私は生きてはいないので
「どうぞ、ご勝手に。」
追記
『アミコ』妙なネーミングだ。30年前いわれを聞いたが忘れた。印欧語のどこかの言葉だと記憶に残っているが・・さてどこだったか。
やまさん得意の語源学で考えれば、ラテン系の言葉の「アミ~ゴ」(友達、仲間)から来てる気がするが・・・ ami-という言葉は友情、友好、愛想などが関係している語源になる。アミーゴも同系である。そんなところだろう。
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3 件のコメント:
駐車場にお金を出さないといけないところは行く気がしないですね。例外はアミコのジュピター(輸入食品屋)くらいでしたが、ゆめタウンにカルディーができたので、行かなくなるかもしれません。市立図書館も通勤途中にも関わらず、一度も行ったことはありません。アミコに移っても同じことだと思います。もしかして、かわいい子がいたら通い詰めるかもしれませんね。ウン アミーゴ! ロ アモヽ(^。^)ノ
しんさま、ちょっと読みごたえのある本を借りられてはいかかでしょう。というのも今、移転の時期で借りると、3カ月借りることができます。
小難しいテーマの本を時間をかけて読むのにいいんじゃないでしょうか。
私は以前しんさまが「瞑想」、自然に逆らうエントロピーの減少について言われてましたので、「エントロピー」に興味がわいて昨日、エントロピーの本を借りました。しかし、これがとんだ駄作で、読みごたえも何もかなりドタマの悪い奴が書いたものですぐ今日返して別のを借りました。
しん様から頂いたテーマはほかにも「瞑想」があります。これは切り口がいくつもあり、どれにしようか迷っています。
とりあえず古代ギリシャの「ストア派・エピクロス派」と、
「禅」、インド哲学の「梵我一如」の3つから考えようと本を探しています。
16日まで貸し出しができますからしんさまもいかがでしょう。
図書館 駐車場が困りますね。徳島では、駐車場代がかかる所は…
地方ではデパートはこれから厳しいかな?
でも、猫も百四もショッピングセンターでは。
お金持ちは、デパート、庶民はショッピングセンターと?
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