2024年3月21日木曜日

え、ほんまか、どないなるんや

  昨夜から今朝にかけては、冷ぇたぁ~、県内各地の最低気温が零度を下回ったところも多かった。午前中、持病の薬を病院にとりに行ったとき、遠くの高越山をみると左にある高越牧場(8合目あたり)は白くなっている。積雪と思われる。今日、選抜の甲子園の試合中も雪が舞ったそうだ。


 昨日は新聞で気づいた記事をブログにしたばかりだ。新聞の記事でやはり一番私が注目するのは三面記事である。その記事は犯罪のような反社会的事件が主である。そこには失敗や挫折した人びと、順風満帆ではたから見ても幸せそうな人が意外な事件を起こした、あるいは巻き込まれた人々がいる。根っからの悪人は少なく、普通の人がちょっとした蹉跌から道を踏み外す、挙句、傷害や殺人まで進んでしまう。そんなのが事件から垣間見えるのが三面記事の特徴である。それは事実起こったことであるだけにサスペンスや小説以上に人間とはこんなものだと物語ってくれている。

 もし昨日の新聞でそのような私が注目する三面記事があれば取り上げようと思っていたがそんな注目をひく事件はなかった。

 ところが今日の昼前、驚きのニュースが飛び込んできた。

 『大リーガー大谷翔平の通訳の水原一平が違法な賭博で莫大な金を使い賭博疑惑がもたれ、また大谷の預金口座の金を流用したため、大谷代理人の弁護士から窃盗の告発がなされている。ドジャースは水原一平を解雇』とある。


 ええ、どないなるんじゃ、心配なのは大谷にどのような影響が及ぶかだ、親密で一心同体のように思われていた有能な通訳が、こんなことをしでかしては大谷に心理的な悪影響を与えるのじゃないのか。スポーツ選手はフィジィカル(肉体)以上にメンタル(精神)の正常安定が大切であるといわれる。野球界で前人未到の記録も期待できるだけに今後どうなるか心配だ。

 新聞のネット速報やテレビのスポットニュースだけ視聴して、その後の続報を気長に待てばよかったのだが、この衝撃的なニュースについて、少しでも情報を、また人々の落胆の様子を知りたいと、ネットのコメントを見たのが失敗で悔やまれる。なんとネットでは一平に対する手のひら返しはもちろん、大谷でさえ(何も知らず被害者だという人も一定割合いるが)かなりのコメントでは、いや大谷も違法賭博を知っていた。そして一平から頼まれ自分の口座から補填送金した。だから被害者ではなくむしろ関与人である、それは違法ないし道義的責任がある。さらには、関与人どころか共犯のうえ、バレると一平に罪を擦り付けた。とまで言い切るものもいる。まるで悪人扱いしているのである。ネットのコメントなど見なんだらよかったわ。

 そんな証拠もなく、また水原氏も疑惑の段階から無責任なコメントがずいぶんネットにあふれている。地を這う庶民から大谷を見上げると、百億の年棒をとり、美しくモデルのような嫁はんを持ち、誰もうらやむ栄光の座にいた。また大谷ほどではないが、一平さんも太陽の光を受けて輝く月であった(通訳では異例な人気者、また年棒もずば抜けていたようである)しかしいったん地に落ちるとなったら、ここまでブッ叩くのは下衆(ゲス)な庶民の心性なのか。確かに歴史の経験でもそうだなぁ、中世、このような確たるもののない噂話をして、広める「京雀」がいたわ。

「あぁら、嬉しや、隣の倉が売られていく」

「水に落ちた犬はブッ叩け」

「栄枯盛衰常ならず、おごれる盛者も衰亡し滅びる(などとさも仏教の無常観を卓見したようにいいながら、内心では、ざまぁ見さらせ、コケて気色(きしょく)がエエわ)」

 とは下世話な話ではよく言われるが、ネット空間ではそのゲス、下世話な話があふれているようである。

 このニュースの確かな続報を待ちたい。

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