2025年2月5日水曜日

寒波

  立春を過ぎての、昨日からの「氷が張るほどの寒さ」や「降雪」は今冬一番の寒波になるようだ。下は今朝国道192号線である。道路にも(薄いが)雪が積もっている。車はあまりスピードを落とさず走っていたが、これより西の地方や山間部は積雪も多く、車の通行には難渋しているのじゃないだろうか。(軽四トラックが写っていて特定を避けるためナンバを消そうと思ったが、ナンバに雪が吹き付けられ白くなっていてその必要ななかった


 急な気温の低下、強い北西風、降雪などは寒波の特徴であるが、75年間生きてきた経験から言うと、ワイの小ンまい時、昭和30年代は冬の間中、今日のような寒さは普通で、寒波と言えばもっと強力なものだった。氷が張るなんどということは毎朝のことで、北極生まれの寒気団が南下してワイらの地方を襲ったときは(それが寒波だ)、数センチの分厚い氷が張ったもので、それが解けないうちに次の氷が張るものだから、厚みを増したり、また何重にも氷がはったものだ。小学校の行き帰りで通る道のそばに天水桶があり、それに厚そうな氷が張っていたので、上に乗ってみたことがある。小学生で体重が軽いとは言え、割れもせず床のように体を支えた。小学校3、4年の時である。この頃は雪もよく降るし、積もることはもちろん、気温が低いせいか数日、時によっては十日余りも残雪があった。今は積もってもすぐ溶けて残雪が何日も残るということはなくなった。

 今日の全国の気象ニュスを見ると各地のドカ雪の報道が多くなっている。冬の温暖化が言われているのにそれに反する気象のようにも思うが、誰やら、たぶん気象予報士さんだと思うが、「冬の温暖化は、即、雪の消滅をもたらすものではなく、まず、それはドカ雪となって表れる場合が多い、冬の気温の上昇は、大気中の水分の上昇をもたらし、雪積雲を発生させやすいからそうなる」といっていた。

 北海道の帯広では2mをこえる雪で、何と一日の降雪量が観測史上最大の124cmに達したそうだ。北陸日本海側でも2mを記録しているところが多くなっている。

 昔しゃぁ、アンタ、雪ぃふって、よろこぶのはスキィ場のおっさんくらいやったが、今は雪景色や、雪そのものを楽しむ海外客雪のない国々・中国、台湾、東南アジアなど)が増えて、降雪、積雪を見て喜んでいる。たとえ雪がある国(欧州・北米)でも日本ほどの降雪積雪は珍しく、日本の雪を見るとその圧倒的な量に仰天する人が多い。


 中でも合掌造りの岐阜県の「白川郷」、お猿さんが雪の中露天風呂に浸かるのが見られる長野の「地獄谷温泉郷」などは、ただことないほど観光客が押し寄せて、雪で儲けさせてくれている。しかし今回の寒波によるドカ雪は、あまりにもものすごく、交通途絶の恐れも出て、バスや車も雪で止まれば観光どころでなくなるので、もうちょっと緩めてつかぃ、と天を仰いで祈っているようだ。今日のニュースで白川郷では一日の降雪が1mをこえ合計2m28cmになったといっていた。しかし大雪で降りこめられ、あるいは吹雪で動けなくなるのも、命に別状なきゃぁ、雪なんど見たこともない南国の観光客にはこの上ない体験になるんじゃなかろうか。

 今日一日寒波は続くようである。

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