仲秋の名月
今夜は旧暦の8月15日、望月だが、8月は仲秋といわれ名月とされていて、月見はもちろんのこと、それにともなう行事などが古来より行われてきた。
さて、今夜は天気、雲の具合を心配していた。昼頃は青空の隙も見せていた空だが暗くなってからは小糠のような雨が降り、残念ながら(今、午後10時半だが)、「雲のいずこに月宿るらん」である。
名月を見られなかったのは残念である。しかし、真ん丸の名月を見るばかりが良いとはかぎらない、(名月が今夜のような雨になったような場合)、見えなくてもそれはそれでなかなか趣(おもむき)深いものであるぞよ、などと悔し紛れのような文章を書いて、後世にもてはやされた随筆の爺さんがいる。中世の兼好法師である。次のようなことをのたまっている。
『花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に対(むか)ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行衛知らぬも、なほ、あはれに情深し』
こういうことが出来る人は、かなり高度な表象能力をもっているか、はたまた何か哲学的な境地にでも達しなければなかなか言えないことである。ワイのような俗人は雨空をみあげて、・・あわれに情け深し、などとはよ~言わん。でもまぁ高名な兼好じいさんがそう言っているのでワイも、雨に向かいて月を恋ひ、そのような境地になるかどうかやってみようかな。
霧雨に濡れそぼり、ただでさえ風邪気味のこの体、本格的に風邪でも引けば、なるほど、別の意味で、あわれに情けないわ。
曼殊沙華が咲いたぞ
ワイの大好きな曼殊沙華の花、今日、初めて見た、今年の初もんなんで写真に撮った。そろそろマンジュシャゲの季節だ、どこかに咲いていないかなぁと、探しつつ自転車で走るがみつからない、数キロ走ってほぼ諦めかけていると、遠くの畦にチラと赤いものが、近寄ってみると早咲きの曼珠沙華だった。
この花を見るとワイは
♪~あっかい~花なら、マンジュシャゲ~、チャカチャンチャンチャンチャン~阿蘭陀屋敷に雨がふぅぅるぅ~♪
とオルゴールの箱をひらいたように自動的に歌いだす。
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