和田島に住んでいる人が気づいてるかどうかわからない。気づいている人もいるだろうが、案外、自分の生まれた土地の地形を鳥瞰的に見る人は少ないんじゃないだろうか。その点、外部の人間は初めていくから、一体どんな環境の場所だろうか、地形はどうだろうかとあらかじめ興味を持っている。私もその一人で、ともかく和田島に初めて行くので、行く前にまず大きな地図を見た。ほとんど三方が海に囲まれているところで大きな岬のようになっている。しかし地図を拡大してみるとみると和田島の特異な形がよくわかる。岬のようには見えない。和田島全体が丸まっちい形をしているし、また本土の方から和田島の海岸へ直進(東進)すると、普通海岸に向かって地形の標高は徐々に下がっていくはずだが、和田島の小学校あたりから海岸に向かってむしろやや高くなっているのだ。
これはもともと砂洲が作った地形で、砂洲が円状に和田島の外殻つくり、円状の外周に囲まれた海が後に陸化するか埋め立てたなら、和田島の丸まっちい形も海岸寄りが微高地になっているのも納得できる。しかしこれは素人の推理で実際はどうなのかわからない。
それはともかくこの和田島の形、見たときから二次曲線に似ているとブログに書いた。私のイメージとしては二次曲線の「放物線」を考えていた。しかしどうも放物線にはあてはまらないようだ。南に向かって直線に近い緩やかな曲線が放物線には当てはまらない。
ちなみに二次曲線で有名なのは三つ、「放物線」、「双曲線」、そして「楕円」である。数学嫌いの人には申し訳ないがちょっとその三つの数式を示しておく。(円もx、yそれぞれの2乗の入った式であらわされるからこれも二次曲線となる)
さて、上図を見るとやはり「放物線」か、と思われようが、実は和田島の海岸の曲率を考えるとほぼ一致するのは「楕円」である。
その重ね合せを見てみよう。まず和田島の航空写真地形図を下に示す。わかりやすくするため地図を90度回転させ、北が左になるようにしている。
次にある曲率(楕円の場合は二つの焦点の距離によって楕円の大きさ部分の曲率が決まる)の楕円を重ねてみる。
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