2019年12月6日金曜日

建治寺にお参りに行った

 車で一度お参りしたあと、日を改めて今度は登山も兼ねて建治寺へお参りに行ってきました。徳島駅でバスに乗り36分間乗車し入田のバス停で下りる。バスを降りたところが遍路道(徒歩の参道)の入り口だからわかりやすい。

 歩いていると何十メートル間隔でこのような石仏が現れてくる。よく見ると十番切幡寺の千手観音の御本尊石仏だ。横は金剛杵をもった僧形なのでたぶんお大師様(弘法大師空海)であろう。一番さんの霊山寺は見落としたがふもとから札所巡りの順番通り八十八のこのような石仏が寺までの遍路道に配置されているのだろう。だから遍路道を登っていてあとどれくらいで本堂に着くか路傍の八十八ヶ寺本尊の石仏を確認すれば、自分がどのくらい進んでいるかわかる。この少し手前で本堂直通の道と、建治の滝・行場を経由する道に分かれる。私は滝行場経由の道を選ぶ。

 進むにしたがって道が荒れてきて、谷沿いの遍路道などはほとんど消えてしまって大きな石のゴロゴロしたただの枯れ谷になってしまっている。結局そこで道を間違ってしまってしばらくして引き返した。このまま山の中をさまようのかと心配したが、道なき道のしるべになったのは八十八ヶ寺石仏だった。道とも思えぬ急傾斜の山を登りながらその石仏が見えてくるとその番号を数え、ああ、間違っていなかったと安心できた。
 植林の手入れをするひともいないのか、落ちた枝や大風で吹き倒された倒木が道をふさいでいたり、足に絡みついたりで歩きにくい。また道を整備する人もいないのでところどころ崩れて道がなくなっている(大昔はこれが正式な参拝道だったが)。危険につき通行止めとなってもおかしくないほどの荒廃ぶりだった。

 急傾斜の谷筋を登ったところに建治の滝があった、下左写真を見てもわからないくらい流れ落ちる水流は細い。誰もいないがここは滝行を行うところだ。横には不動堂があり(この不動堂の横奥に滝と滝つぼがある)、お堂を参拝する。

 そこからまたしばらく急坂を上るとようやく本堂が見えてきた。境内は紅葉が美しい。

 眺めも良い。鮎喰川、徳島平野、吉野川、紀伊水道まで見える。

 遍路道から境内に入ったところにはお不動さんの御尊像がある。四国三十六不動の一つという、まずそこに参拝する。

 そして本堂にお参りする。右が本堂、左が大師堂(厄除け大師)

 鐘楼の紅葉の色が一番きれいだった。左下に見えているのはこの寺の縁起で有名な貞阿上人の供養塔。

 大師堂横にあった建治寺縁起の説明板

 帰りは広くて舗装されている車道の参拝道を帰ってきた。

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