2012年8月9日木曜日
明と暗のあわいに咲く二つの花
立秋も過ぎこころなしか朝夕は涼しくなったような気がする。
早朝列車を待っていた(私はやたらと早く駅に行く、まだ6時台である)、無人の小さな駅で、最近はホームのまわりの手入れをする人もなく、雑草がホームのあちこちに生えている。柵には、たぶん栽培のため植えたのであろう植物が、手入れするもののないまま、繁茂し、からみついている。
元は柵のそばに花壇があったらしいが茂る葉っぱに隠れて見えない。多くの種類の多年草があったに違いないが、見たところ生存競争に勝った植物だけが葉を広げ、花を咲かせ、実をつけている。
目立つのは朝顔である。野生化したためか花の数は数えるほとしかないが、葉っぱが葛や蔦のように混み合って繁っている。これも野生化したためだろうか、やたらと葉が大きい。
葉の陰に隠れるように咲いている縹色(はなだ色)の小さな朝顔を写真に撮った。
いつもこの駅では13分ほど待つ。列車を待つ間、線路ぎわをみた。線路といっても非常に小さな駅であるため対向列車のための入れちがいの分岐線がなく、一本の線路のみでそれがすぐ畑に接している。
そこに一本だけ雑草の花が咲いていた。去年の夏にも取り上げた月見草(ホントは白い品種なんだけど)である。
夜暗くなると咲き、朝日とともにやがてしぼむ夜の花である。
まだ夜の名残を味わっているのか、朝日を恥じらうことなくポッカリ咲いているが、日とともにしぼむ花である。
片や朝日に咲く花、片や朝日とともにしぼむ花、花どうし、顔を合わすこともないと思ったが、明と暗のあわい(間)のこのひと時、二つの花を同時に咲かせ見せてくれる。
自然の絶妙さには感心するばかりである。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
4 件のコメント:
最近アサガオは見ないですね。なんでだろ~。月見草はなぜ夜咲くのだろう?解らないことだらけです。(~o~)
綺麗ですね。心があらわれます。
しんさま、てるさんへ
美しい花を見た人の反応、君はどれ?
その1、見て楽しみ、香りを楽しみ、花はそのまま
その2、花を見ると必ず摘み取り、好き嫌いなどと花占いを始める
その3、摘み取り、ちみ切ったりしてバラバラにしなければ気が済まない
その4、花びら、ガク、オシベ、めしべに分解し、オシベとめしべを結合させ人工授粉を試み、なぜか股間が膨れ興奮する
その5、花とにらめっこをし、呻きかえし、あげく下手な和歌や俳句をひねり出す。
その6、鑑賞は二の次、まずやたらと写真をとりまくり、充分鑑賞できないまま終わる。
その7、パクリと食べる。
その8、咲いていることはかろうじて認識するが全く関心がない
その9、花を見て、異常に興奮し、「ああ~、自然の妙じゃ、」とか「ソロモンの栄華もこの野の花の一輪の美しさに及ばぬ」などと宗教家か哲学者みたいなことをのたまう。
美を感じるのに、思考は必要ないです。むしろ邪魔です。(((^^;)
コメントを投稿