今日は6日、まだまだ暑く、夏の真っ盛りであるが、暦の上では、はや明日が『立秋』。といっても季節に変化があるわけでもない。相変わらず暑いであろう。
ただ、明日を境に挨拶が暑中見舞いから残暑見舞いに代わるくらいだが、そんなことを口やかましく言う時代でもなくなった。暑ければ暑中見舞いで構わないだろ。
今は季節感がなくなったという人がいる。確かにそういうことも言えるだろう。しかし、昔の人に比べ、今の人は、ちょっとした季節の変化の便りを見落としてしまうことが多い気がする。
平安時代の歌人は上空の雲を見て季節の移り変わりを感じたのである。次の2枚の写真を見てもらおう。いずれも今日、ポリテクの校内から撮ったものである。
1枚目は、朝の涼しい時の上層の雲である。
刷毛に白いペンキをつけて横にサッと撫でたような薄い筋の雲がご覧になれると思う。これは『絹雲』、成層圏近くの超上空の雲である。これは偏西風に流され西から東へと進む。
次は正午過ぎの空の写真である。
津田山の上空にわだかまる雲はご存じ『積雲』である。数百メートルから千メートルの高度の低い雲である。暑くなった昼に沸き起こる。そして南東の風に流され、南東から北西へ向かう場合が多い。これは夏の雲、動きも夏の雲の動きである。
最初の写真の絹雲は秋雲であり、動きも秋の動きである。
今日は写真に撮れなかったが、今頃の季節、低い位置の積雲と上層の絹雲が同時に現れるときがある。そして逆向きの流れをするため下から見ると交差したように見える。
平安時代の歌人、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)は次のように詠んだ。
夏と秋と ゆきかふそらの通い路は かたへ涼しき 風やふくらむ
低層の夏の気団と雲、そして上層の秋の気団と雲、それぞれが行き交う空の通り道。
『上はもうすっかり秋なのだなぁ~』、との感慨が聞こえてきそうである。
ゆく夏を惜しんでか、今日、六日はわが町鴨島の花火大会、そらの通い路までとどけと大輪の花を上空に咲かせるのであろう。
皆さん、夏バテ、夏風邪にご用心!元気に秋を迎えましょう
2 件のコメント:
雲の解説ありがとうございます。何気なしに見るよりも、いろいろ知っていた方が見がいがありますね。夏ももう終わりですか、うれしいような寂しいような微妙な感じですが、こう暑いと早く来いとしか言えないですね。今日は午前中屋外での仕事だったため、夏バテ気味です。引っ越しできるかな~。(~o~)
今日が立秋、ぜんぜん涼しくない。
今日、終わって鴨島のハロワに直行、5時までに何とか間に合い、第一回目の給付金申請をした。暑い中急いだので大汗をかきました。
なんだか、貰う代わりに義務で縛られるのが苦痛になりました。
8月の引っ越しは大変ですね。引っ越しは物凄く人の体力を消耗します。スタミナをつけてからにしたほうがいいんだけど、そうもいかないですね。
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