まあだいたい予想はつくと思うが目は瞼の脂肪をとったり、二重瞼にするのが一番多い。逆に一重まぶたにしたり腫れぼったい目を希望する女性などはほとんどいない。
結果、二重瞼のお目めパッチリ、がもっとも好まれるようだ。
鼻に関しては一般に高いのが好まれるようであるがむやみやたらと高いのではなく小鼻も整いキュートなのが好まれる。反対に欧米人なんかは鼻を小さく、むしろ低くする人も多いそうだ。
日本人に関しては低くしたり、団子鼻を好む人はまずいない。
まあごくごく大雑把にいえば
「目は二重で大きく、鼻は高く」
ということか。ということは欧米人とのハーフっぽい顔が好まれそれが一般的な美人となるのだろう。
昨日、信貴山縁起絵巻を読んだついでに他の絵巻物も見ていた。これらは平安末から鎌倉期にかけてのものである。
その中の「男衾三郎絵詞」の絵巻を見ていて特異な女性を発見した。お目めパッチリで鼻は高く顔もほっそりのまさに現代風の美女。
私はそのモダンさに「中世絵巻物のパリジェンヌ」と勝手に名付けた。まあ百聞は一見に如かずで見てください。
びっくりするぐらい高い鼻、印象深い大きな目、袖で隠れてますが顎もかなりシャープなんじゃないでしょうか。そしてこの時代の高貴な女性にしてはめずらしく髪もカールしてます。こういう装束の女性の髪が直毛でないのは他にはまずお目にかかれません。
これらの特徴からモダンな「中世のパリジェンヌ」と名付けました。
この時代、絵巻物に描かれる高貴な女性はある定型化がされています。次のように
いわゆる「引き目鉤鼻」。目は細く一本の線を引いたように。鼻は鍵 < このように。顔もほっそりタイプではなく「しもぶくれ型」。
いかに定型化されているといっても2つを比べると上の「中世のパリジェンヌ」の方が現代風の好みに近いのではないでしょうか。このパリジェンヌ、なんとなくジャガー横田に似ていて、これどうなんだ!美人か?というご意見もありましょうが、現代風の顔ということで話を進ませてください。
ではそもそも定型からずれたほとんど例のないこのパリジェンヌの女性、なんでこのように描かれて登場したのでしょう。
絵巻物は絵物語になっています。この物語は関東の武蔵の国男衾郡の大きな所領をもつ武士の話なのです。
この武士、質実剛健、武勇の武士の妻に美女はいらないというので、関東一の醜女(しこめ)を嫁にとります。
つまりこのパリジェンヌ、関東一の醜女・ブスだったのです。
モダンな現代風の美女?おまけに髪もパーマをかけなくてもカールしてパリジェンヌのようなのにこの女性
「醜女醜女(しこめしこめ)しき女だったのです。」
時代が変われば目鼻の好みもずいぶん違うものですね。
さてこの絵巻物のパリジェンヌの女性写真に続きのおまけ写真をつけておきます。
このパリジェンヌと武士の間に娘が誕生します下の2枚がそれです。
まるでメンデルの遺伝学の教科書を見るようで、笑ってしまいました。
上は小さな娘時代
そして成人した娘、父母は貴族の男性と見合いをさせようとするが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 件のコメント:
この絵巻物を見る限りでは、平安美人のほうがやはり美人ですね。ぽっちゃりが美人の条件なのはインドと同じだと思います。
引き目鉤鼻が美人なのは、日本人の奥ゆかしさの象徴のように思えます。自己主張優先の欧米パリジェンヌより好きだな~。そもそも欧米人の女性は若いときはフランス人形のようにかわいいのに、二十歳を超えるとあっというまに老けてしまうのはなぜだろう?不思議です。それと韓国で整形が流行っているのも良くわかりません。(?_?)
そうですね。この特異な女性、確かに美人というより、昨日のあのデカ鼻の俳優のように自己主張、存在感の大きな女性でした。
実のところね、私も決して美人じゃとは思っていなかったんですよ。しかし没個性的な絵巻物の中にあってひときわ異彩を放っていたので取り上げました。
この夫の「一番のブスを娶る」という価値観の転換も面白く、900年を経てまた美人の価値観が逆転するという筋にしたかったのですが、このパリジェンヌでは役不足でした。
地デジが受信できないから見なくなりましたがたまにBSデジタルをみてます。
どうしてこうもこうも韓流ドラマばっかなんでしょうか、その韓流の美女、みんなよく似てます。誰かにあれ、整形が多いと聞き納得しました。
とくにロシア人、ロシアの下世話な話に
「女は17歳の誕生日までは娘、それ以後はただの〇〇。」
というすごいのがあります。いえ、私が言ってるのではなくロシアの男どもが・・
コメントを投稿