また今日も嫌なものを見聞きした。平静な心を持った人ばかりではないかと思われる図書館で。
私が気づいた時は大声で怒鳴り、興奮してる人が新聞・雑誌閲覧コーナーにいた。その人は私よりずっと年配の人で、その人が真向かいに坐った同じ年配の人に怒っている。
どうやらスポーツ紙を読んでいた真向かいの人に、「読んだら次に貸してくれ」といった返事が「今読んみょんじゃ!」(徳島弁のニュアンスでは言い方によったらかなり相手に対し否定的拒否的態度になる)というもので、その言い方が気に食わないと、怒っている。
老人性の怒りの特徴だろうか、言い出してからだんだん一人で興奮して怒っている。対手はほとんど言葉を発しないのに、エスカレートしている。そのうち椅子から立ち上がり、対手に詰め寄り始めた。
「こりゃ、かなりやばいんじゃないか。」
思っていたら、図書の係りの人がおもむろに近づいていきました。(もっと早くしろよ!さっきから大声出してるのに!) 若い女性の司書です。小声で
「すみません、他の方の迷惑になるので大声はお控えください。」
どうなることか、ハラハラして見ていたのだが、言われると、すぐ静かになり、どこか姿を消した。
まあ、それで一段落ついたようである。その時私は借りようとしていた本に目を通し、序文を読んでいた。しかし、怒りの大声で、当事者でなくてもとても平静に文字を目で追える状態ではなかった。
怒り主がどこかへ姿を消し、静かになっても、あんなに怒りの声を聞かせられた私としては続きなど読めなかった。
とりあえず今手に取っているこの本を借りてさっさとこの場から離れようとした。静かになった新聞・雑誌コーナーをもう一度見てちょっと驚いた。
なんと怒りの矛先の相手のおじいさん、何事もなかったかのように平静にスポーツ紙を読んでいる。顔も平静そのもの、体が震えていることもない。
目線はゆっくり紙面の上を動いているから、平静を装って「フリ」をしているわけではない。驚きとともに感心した。
私などは見聞きしただけでもう平常さはどこかへ行ってしまい。「いやなものを見た。」という暗い気持ちで心がいっぱいになる。
「いやぁ~。まったく悟りきった爺さんですわ。わたしもこんなになれたらな。」
怒りにまかせて大声で「恐ろしい脅し文句」や「聞くに堪えぬ罵詈雑言」を発する人。まあ。対手も受けて立つ場合もあるから当事者はいいとしましょう。
何も関係ないのに聞かされるまわりの者、平静に受け止められない人もいますから、控えて欲しいですね。特にここは図書館でバスや列車じゃないんだから(この場所でもよくないよ)ね。
実はこの図書館(名誉のため名前はいいません)の新聞・雑誌コーナー、かなり独特の雰囲気が漂ってます。いつも同じ顔ぶれが坐っています。廊下にはなぜか全家財道具とおぼしきものを入れた手押し車がいつも置いてあります。ときどきうたた寝でなく「昏睡」してる人も見ます。
常連さんが一番好むのはスポーツ紙、地元紙、全国紙の順です。気の弱い私はトラブルを避けるためここではこんな新聞は読まず、いつも誰も読まない「英字新聞」を読んでいます。大意しかわからないけど、おかげでトラブルには巻き込まれず、さらに英語の勉強になります。
どんな人であれ図書館を利用する権利はあります。そして少し逸脱した利用のしかたも良しとしましょう。でも大声で怒りまくるのは絶対やめてほしいです。
2 件のコメント:
図書館で大声で怒りまくるのは遭遇してませんが、話し声が大きかったり、子供がしゃべくりまわったりするのを親が黙認してたりするのはあります。図書館は本を読むところなので、私語や読書の邪魔になるような音は慎むというのが一般常識ですが、そういう教育を受けていない人とか、図書館の意義とか考えたことのない人、またはそんなことは知ってはいるが、いざとなったらコントロールの効かない人、そして、それを注意する人、見る人、とか世間にはいろんな人がいて面白いな~。で、いいと思います。みんな同じで静かに読書って、考えようによってはつまらないもんですよね。人情味あふれる図書館、魅力的です。一度、注意する役を演じてみたいです。(^_^;)
⇒ベレー帽を被り、藤棚前で、30代前半 「自称芸術家」編
最近の図書館はうるさい人や気になる人が多くて本は中で読まず借って帰ることにしてます。
目の前で見たくない他人の人生模様が繰り広げられると
「いろんな人生があって面白い。」
とはなかなかなりません。小説を読むようにはいかないですね。修業・悟りが足りないと反省します。
毎日乗る列車もマナーに関しひどいもんです。
もうやめます。思い出してまた落ち込みそうです。
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