今日が7月の最終日で明日から8月が始まるのは誰でも知っている。じゃあ、旧暦で今日は何日か知ってますか。と問うとまず知らない。当たり前である。今や旧暦の月暦で生活してる人なんかいないから、知らなくて当然。
月の相に関心がある人や古来からの神事で未だ旧暦を順守してる宗教関係者なら旧暦を使っている場合があるかもしれない。ごく少数派であることは間違いない。
私も旧暦に関心はあり、暦(最近は旧暦を載せていない暦もあるが私は旧暦、干支、六曜、雑節など記してある暦を使っている。)の旧暦の日付を時々見る。
しかし、それも時々で、急に
「今日は旧暦の何日だっけ?」
などと聞かれてもたぶんわからないだろう。
ところが前にもブログに書いたと思うが、今月はめずらしく新暦の日付と旧暦の日付が一致する月なのである。旧暦では月遅れの同日になるから、今月を6月と読み替えれば新暦の暦そのままに使えた。
ただし、昨日までは。
昨日は新旧とも30日、しかし今日は、新暦では当然31日、旧暦では1日となる。旧暦で月が31日になることなどは金輪際あり得ぬのである。旧暦では月は30日(大の月)、か29日(小の月)のどちらかである。月の相(満ち欠け)のサイクルが29日と端数、であるところからこうなるのである。
昨日は旧暦6月大の月の30日だから、月の最終日、晦日とか「つごもり」(月こもる、からきている)とかいう。そして今日は旧暦7月の1日、朔とか「ついたち」(月立つ、からきている)といわれる。
つまり今日は7月の月の終わりであるとともに旧暦7月の始まりの日でもある。
先ほど「御所の郷温泉」のローマ風呂に入って外へ出た。
暗い夜空を見上げながら
「今日は、月立つ、ついたち、新しい月はだんだん成長してゆく、ボニ踊りの頃には、まあるいお月さんになっているだろう。」
「新町橋上で踊り狂う人々、その中空には満月、さぞや美しい絵になるだろう。」
などと思いつつ
「宵待草のやるせなさ 今宵は月も 出ぬそうな」
と口ずさんでいました。
ファンタスティックな「夜の世界」。ちょっと想像してしまいました。
夜が永遠に続き、いつまでも沈まぬ月が中空で行きつ戻りつしながら、満ち欠けを繰り返す。
そんな不思議な世界を支配するのは「夜の女王」。
空想の産物だろうな。
いや待てよ。
そんなところが・・・・・・あったあった。
夜が何か月もつづく、北極。太陽は地平に沈み姿を見せぬかわりに、月は沈まず、夜空を行ったり来たり。
極寒期の北極はそんなファンタスティックな世界。
※実際は半月まったく月が沈まず、あと半月はまったく月が地平から姿を見せない。(冬至頃)
3 件のコメント:
「御所の郷温泉」よく行くんですね。私も近くにあれば行くんですが、元町湯では・・・。そういえば田宮に温泉ができるようなことを数か月前の新聞に載っていました。楽しみです。
ファンタスティックな「夜の世界」いいですね!今日の日曜洋画劇場にかけたんでしょうか?
地軸が傾いているおかげで四季があったり、極の人は若干の変化があったりでいい感じに調整されていますよね。傾きがなければ、北極点の人は一生太陽と月を地変線上に拝んで生きていくんですよね(?_?)いやですね(^o^)
しんさまも「風呂好き」なんですか。
わたしは体質的に長風呂できないくせに風呂は好きです。風呂の湯に浸るのではなく。風呂の雰囲気に浸るのが好きなんですね。
とくにここはローマカラカラ浴場をまねた低温蒸風呂「ラコニューム」があり、真ん中で噴水が噴き上げています。私のお気に入りで妄想にふけります。
禁欲的な「聖書」の世界観から言えば、ローマの風呂でうっとりくつろぐ人なんかは、退廃堕落の極みなんでしょうが、幸い私は禁欲的な宗教観も世界観も持っていないので、屈託なく楽しんでいます。
でも私らの年代では、ローマ風呂、トルコ風呂(今は禁句)などカタカナの命名は何か淫靡なイメージがあります。
突然ですが
「はぁ~、あの日、ローマで眺めた月が、今日は日本の空照らす・・・」という歌知ってますか?
ローマ帝国の時、やまさんと一緒にローマ湯入ってたような気がします。歌は「東京五輪音頭」ですね。知りませんでしたが、調べてわかりました。そういえば子供のころ聞いたような気がします。47年前ですか、私は6歳ですから定かではないですが、この曲って正式なテーマ曲だったんですかね?そうだったらすごい事だと思いました。
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