昨夕は夕涼みに南福島から南末広の岸壁に沿って長々と続いている公園を逍遥した。午後7時過ぎ、日は先ほど沈んだ。川面というより海面と呼んだ方がいいだろう、そこを渡って吹いてくる風は涼しくて気持ちよい。まったく暑さは感じない。時折、散歩やジョギングの人とすれ違う。
「夏の夕涼みってこんなに心地の良いものなのか!」
末広大橋の下まで来たとき、ガス灯が橙色の光を放ち始めた。
2~3日前、BSのNHKでイングリッド・バーグマン主演の「ガス灯」を見たのを思い出した。
ガス灯・・・・・・・霧深いロンドンの街にガス灯の点燈夫がまわり、一つ、また一つと灯される頃、イングリット・バークマンは・・・・
ガス灯は夏の風物詩ではないかもしれないが、夕涼みに見た「ガス灯の灯る頃」。なんか哀愁と郷愁をこきまぜたような感傷的な気分にさせられました。
ガス灯に似せたもので本当のガスで輝いているのではありません |
常夏
「常夏」で連想するのは、ハワイやタヒチでしょうか。でも別の連想を働かせてください。高校の「古典」、どうです?もう少し言いましょう、「源氏物語」。この54帖の中の一つの巻名が「常夏」なのです。
「常夏」とは常夏の花、から来ています。常夏の花とは「撫子(なでしこ)」のことなんです。
今日の3時過ぎ焼けるような暑さの中、吉野川の土手でこの花を発見しました。この暑さにもめげず咲いてる可憐なナデシコ、なるほど「常夏」の花にふさわしい気がします。
月見草
上記では焼け付く中、土手で・・・・と書いてますが、なんでそんな暑い時刻にそんな場所へ行ったかといいますと、「月見草」(マツヨイグサ)を探しに行ったのです。昼のうちに探しておかないと暗くなってからだと探すのに苦労するからです。
河原をあちこち探して歩いて、ようやく見つけました。もちろん昼ですからしぼんでいますが、間違いなく「月見草」(マツヨイグサ)です。
日中の写真を撮りました。
そして、夕方暗くなる頃、7時半頃再び出かけました。家から2Kmと離れていないので行くのは楽です。しかし、まだこの写真のようにしぼんだまま。20分待ちました。
西の空の一部分だけに明るさが残っていますが周りは暗闇に閉ざされようとしています。しかし、まだしぼんだままです。
この花は「待つ宵の花」別名、月見草。完全に夜にならなければ花開かないのです。もし今頃から開けば名前に「夕」とつくでしょう。たとえば「夕顔」のように。
いったん家に帰り、夜9時過ぎてまた出かけました。広い吉野川の河原で、照明などは全くありませんから真っ暗闇です。懐中電灯を頼りに、2度も来て位置も確かめてあるから、その場所に行きました。
咲いてる咲いてる。意外なほど大輪で懐中電灯の明かりに浮かび上がっています。懐中電灯の明かりで写メールに撮ろうとしましたが、何回やってもことごとくダメ。
仕方ないので、2輪だけ摘み取り家に持ち帰り撮影しました。
月見草。3度足をはこんでようやく手にしました。野生とはいえ貴重な花。そして夜、月光のもとに咲くロマンの花。
2 件のコメント:
ガス灯の写真イケてますね。プロの作品みたいです。
撫子が常夏とは意外でした。
月見草みたいになかなか咲かない花を撮るのはこれまた面白そうです。暗闇の中でこっそり咲く月見草、それをむしり取ってくるやまさん、男と女の関係のようで嫉妬しました。
月見草きれいに取れてますね。花はsexの象徴ですけど、そういうわけかどうかわかりませんが接写が好きです。でも、今のデジカメ7cmしかできないので、1cmのに買い換えようかと思っています。うー、それにしても、月見草とパソコンのコントラストがイケてるな~。
今までの私のブログの写真、動画すべて携帯の付録機能で撮りました。
デジカメは持ってなかったんですけど、同情した友達がくれました。使い方がよく呑み込めないのでまだ使用しておりません。
しんさまのデジカメ写真、どんどんブログにアップしてください。刺激を受けて私もデジカメを使い慣れるようになれたらいいです。
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