2010年11月21日日曜日

土柱を散策して自生の香辛料を見つける

今日は少し遠出で土柱へ行く
 先週は体調が少し悪かったのと疲れが出たので昨日一日は、DVDを見たりして家でぼんやりすごしました。今日は外でリラックスしようと思い、人ずくない温泉にでも出かけてゆったりしようかと考えましたが、距離的に行けそうなところはイモ洗い状態に違いないと思いやめました。それに500円は高い。貧窮の身にもったいない。銭のかからんリフレッシュせにゃ。
  てなわけで、午前中に昼飯の菓子パンともろた牛乳をリュックにつめ、土柱にいきました。何回も行きましたからほとんど散歩コースのように道も決まっていて、土柱からちょっと離れた日曜でも閑古鳥がクァアと鳴いてる公園にブリキの塊のような軽四を止め、2~3キロの土柱散歩に出かけます。以下が今日撮った写真。

 案内板の「イタリアのチロルに云々」とと書かれていますが、これは褒めすぎ。お国自慢の地元民でも、顔がちょっと赤くなります。「たいしたこと、ごわへん。けど、めずらしい地形やから、よろしかったら、みてな。」が、県外客に勧めるにあたってもっともよい勧誘だと思います。そうせにゃ。「なんな。土砂崩んぜかと思たわ。」と酔うたんぼの観光客に言われかねませんので。謙虚にお勧めしてます。 
見つけました日本のアロマ、土着のシナモン
 わたしね、おやつでもちもち感のあるシナモン入りのドーナツ、大好きなんです。トーストにもときどき賞味期限切れのシナモンシュガーかけて食べてます。
 話、ぐっと飛びます。大昔、城山散歩してて、藪肉桂みつけました。能書き垂れのやまさんはその時からで、さっそくいろいろ調べて、その木が照葉樹林の原生種であるのをしりました。他の仲間には椎、タブノキ、藪椿、いぬびわもあったかな。
 その藪肉桂、実はシナモンの仲間なんです。調べて知ってから直ぐ行って、樹皮を少し削り嗅ぎ、なめました、確かにシナモンの香り味がしました。夜間の学生のころだから40年前です。
 それから、ずっと忘れてました。いま、そこにあるやらどうやらわかりません。
 きょう土柱を歩いてて偶然見つけました。土柱あたりはまだ照葉樹林帯原生林が残っているのでしょうか。少し樹皮を爪で引っ掻いて匂うとかすかなシナモンの香りが。本物のトロピカルなアロマには及びませんが、これも肉桂、シナモンの歴としたなかま。
 匂いを嗅ぎ、味わったせいか元気でました。こんな時、私が詩人だったら、天然のアロマの木を讃える歌でも作るんですが残念です。この藪肉桂、でもシナモン以外の香辛成分が入っているのか、何時間たった今も舌にピリピリ感が残ってます。

見つけたぞ
かえりワンピースと遭遇する
 かえり、土柱近くの図書館に寄りました。やまさん、ここの貸出カードも持ってますからね。そしてワンピースのDVDみつけました。「おおおお、ゥワンピィィ~ス!毎日ワンピースさんから来るメッセージ、ありがたい、でもこのワンピースのキャラがまだようわからん。ワンピースとはなんぞや?研究せにゃ。」と借りました。無料なのがたまらん。
「時代劇スペシャル・麦わらのルフィ親分・捕り物帳・ワンピース」とやたら長い名前です。ぜひ見ようと思ってます。

えーぐぁかんがはいれへんのもよーわかる

よんべ二本だてで新作でぇぶいでぇみたわ
一本はディズニー、もう一本は韓国映画。皆さんの中には坊ちゃん嬢ちゃんがいらっしゃるかたや韓流ファンのかたもいらっちゃるかもしれませんので紹介しておきます。二本とも最新作です。
1「父山」
映画の主題は、父子愛、男三人が主演で、なんか野郎ばかり三人でむさくるしそうですが、左の男は日本でいえば菅原文太か高倉健のような任侠道のすごみがあり、中年の渋みのある役。
 右のおっさんどうしようもないダメ男なんですがちょっと泣かせる演技をします。
そしてまんなかの少年、これがまあ、アポロかヒヤキントス、ナルキソスも裸足で逃げ出そうかというような美少年、あまりの美のため神に愛されはかなく天上に召された命短いギリシャの美少年のよう。
 この役の子、だれか知らんが、「華」がある。役どころもギリシャの美少年のようにはかなき運命をになっていてそれが少年の美しさに凄みを増している。苦悩し、ほっと嘆息しながら、流し目をするところなんか、あまりの美的シーンに、おぶけかえったわ。こりゃ、日本の韓流のおばさまがほっとかんわ。まだ、無名じゃけんど、絶対、ミソつけるわ。
 この少年、16歳頃の坂東玉三郎に似とる。今、日本に若女形がおらんから、日本語と古典演劇仕込めば、歌舞伎で活躍できるなと思う。ま、むりじゃわな。
 主題が父子愛でちょっとくさいとこもあるし、生きるか死ぬかの大手術のあとムックと起き上がりアクションに及ぶというつっこみ所もあるが、まあ、おもっしょかったです。
2「クリスマスキャロル」

 
ディケンズの有名な小説の漫画化、何度もつくられた、今回のは最新版でリアルなアニメが売り。まんがでよくこれだけリアルにできるなと感心した。
 ヴィクトリア朝初期のロンドンの街が縦横無尽にグーグルアースを見るように鳥瞰できたのがすばらしく、私にはこのシーンだけでも大枚105両もはたいて借りたかいがあった。
 クリスマスも近いし、こどもの情操教育にいいと思いますが、わたしなら子供にはおなじディケンズの「オリバーツィスト」をみせて親子で話し合いますわ。
 最新作二本見てもレンタル料たった210(一本105)円、安い!これでは映画館が廃れるのむりないわ

2010年11月19日金曜日

はかなき過去となり、うすれるまえに

楽しかった職業訓練校もあと十日余りとなりました。
 うんんん~と、小さいころ放生会でカメを放してやった善行が今頃報われたのか。浦島太郎が行った竜宮城のような若人、美女美男揃いのIT訓練校にめでたく入り約三カ月、絵にもかけないイラストレーター。鯛やヒラメならぬ文字、記号、アイコン、画像の舞い踊り。時の経つのも忘れましたが、頬や顎に白いひげが伸びる頃(みんなも見逃してくれていて「じいやん、剃れよ」とは言いませんでした)、いよいよ終わりを迎えました。楽しい時って長く続かないですね。
 毎朝、高校生に交じって通学しました。これも楽しかったです。もっとも列車では半分、寝てましたが。
 こんな楽しい日々も終れば、それでお終い。高齢でITの勉強をしたため若い人のように今後活かせるかどうか自身がありません。
 そこで今日は、今の楽しい日々が、はかなき過去となり薄れる前に、高校生たちに交じって通学しているのを(経路が主ですが)写真に撮りました。見てください。
 西麻植駅7時1分発、徳島行きに乗る。
ホームから撮る。ビニルハウスの向こうは吉野川の土手。指呼の間。満員に近いがこの駅からだと座れる。





 40分余りで着くが私は混雑が嫌いなので、ゆるゆる降りる。



回り道でいつも城の公園へ
城山公園を10分ほど散歩する。学校に行くのはまだまだ早い。野外彫刻展をみる。手前の木材の塊これ作品、最初は知覚できなんだが、このあいだ新聞に作者の解説が載った、キーワードは「無用の用」、題は「空」、なるほど、わたしなりに鑑賞できました。後ろは私の自転車、ペダルが重くキーコキーコと大げさな音を立てて進まない。
途中、勝鬨橋で。みんな私を追い越して行くがお構いなくゆるゆる行く。後ろは眉山。朝日を浴びて徳島の象徴として気高く鎮座する。思わず、柏手を打つ。高校生がいぶかしげに見て通る。万葉集に「眉のごと、雲居に見える、阿波の山、かけて漕ぐ船、泊まり知らずも」かな?まちごうとるかも知らん。手前、マイ自転車
学校に着き二階のベランダから御座船川を見る。たいそうな名前の川だが今は掘割のようになっている。
私がいつも一番に教室に入る。コーヒーをたてて早く来た4~5人でいただく。そして下が私の机。4時20分までお勉強。

仰げば尊し、わが師の恩、まなびの庭にも別れの時が。
(平成22年11月19日午前7時から学校に着いた8時20分までの間に撮る。)
 






2010年11月18日木曜日

読書の秋

 年老いて目も集中力も弱くなっているが、本はできるだけ読もうと思っている。インターネットを一か月前に引いてからは、ちょっとしたことはインターネットで知識を得るようになっている自分に気がついた。引く前は本をひっくりかえし、あれこれと本を手にとって調べていたが、最近は安逸に情報を得ている。
 辞書類は別として、やはりしっかりした本を完全に読みたいものである。最近は経済的な理由から本は新刊も含めて図書館で借りて読んでいる。新刊が結構、借りられる状態になっていて、あれもこれもと目移りして、たくさん借りるが、期間内に読めず未読のまま返すのがある。
 2,30代までは今から振り返るとびっくりするほど本を読んだ。自然科学、社会科学、歴史、哲学そして文学と何もかも。でも60歳になってほんとに読む冊数が極端に少なくなった。
 読む気はまんまんでも未読、読み残しが多いのも老化の一種だろうか。
 昨日までに完全読破しておもしろかった本がある。「ヨーロッパ中世ものづくし」という本である。専門書というより教養本である。ヨーロッパ中世云々、などという題から専門書と思うが、誰が読んでも面白く書かれている。日本人には、ヨーロッパ中世ファンがたくさんいるからこんな題でも手に取り読む人は多いようである。
 一章には眼鏡のことが書かれている。眼鏡が発明されて、写本をする修道僧、学者の間で広まり一般化したのは中世期であると、当時書かれた本などを引用して、著者自身断定はしていないが述べている。
 私は若い時から眼鏡のお世話になっているから関心をもって読んだ。文字ばかりの本ではなく、カラーの当時の絵画も多く入れてあって理解の手助けになっている。
 ちょっと残念なのは、これらの眼鏡は凸レンズらしいことである。私のような近視に必要な凹レンズは、いつ頃から使われたのがはっきり書かれていなかった。近世には(16世紀)あったことは確かだが。
 また、当時の本の引用という形で中世ヨーロッパの発明とあるが、ほんとにそうかな?と思う。普及したのはこの時期だろうが、はたして古代、また他の文明圏にはなかったのか、もうすこし著者に書いてほしかった。
 目の角膜の内側には透明な水晶体があり、凸レンズと同じ形をしている。死体を宗教的理由などから解剖した古代人、またさまざまな文明圏の人もいたはずである。目の解剖を通じて、凸レンズ様の水晶体を知ったはずである。そして、視力の弱った人の目に水晶やガラスで同じように作った凸レンズ様のものをおけばどうなるか、試した人は絶対いるに違いないと私は思う。
 たまたまの偶然でも、それもたった一度だけ、ほんの一瞬でも、それを通した世界はびっくりするくらい鮮明になったはずである。それがレンズの発明であり発見ではなかったのだろうか。この神の啓示のような目とレンズの接触は、驚異をもって知られ、忘れるにはあまりにもインパクトの強烈なことであった。
 つまり、どこの時代、どの文明でも起こりそうなことである。
 ヨーロッパ以外の文明、時代から証拠がみつかるかもしれない。
 などなど、本の一章を長い時間かけて読む間、このようなことを考えている。
 最近本を読むのが遅くなったと言ったが、まんざら悪いことばかりではない。読んでいて感動したところや、疑問に思うところでは、本を読むのを中断し、一服しながら考えるようになった。食べ物に例えると、若いうちはなんでもがつがつとたくさんの量を早く食べ、それが早い成長に寄与したが、年寄ると栄養はともかく、少しの量を歯も弱ったせいもあり、長く咀嚼し味わいながら食べるようになるのである。
 本も吸収する知識はうんと遅くなったが、そのぶん少しのページを長く噛みしめながら味わうようになった。

2010年11月17日水曜日

莫大小はちんぷん漢文か

 あったかいものをもらった
何日か前、寒いだろうからとメリヤスの下着をもろた。それで今朝初めてきーた。還暦にもかかわらずズボン下は冬でもめったに穿いたことがなかったけん、ぬくい!教室で足元が寒いというとるもんも何人かおったが、私は寒さをほなに感じへなんだ。大したもんじゃ、メリヤスの下着は
 薄くてタイツ様になっていて穿いてもぜんぜんズボンのベルトもきつくならない。アンダアーシャツも薄いメリヤスで同じようにぬっくい。
 こんな、ぬくいメリヤス編みを発明した人はえらいもんじゃ。
だいたい日本の布はバッタンコの機(はた)で織ってたから、縦糸と横糸が井の形になる平織が基本のはずである。日本は古代からこんな織り方で中国もおなじである。これでは厳冬期は何枚も重ね着しなければ暖かくないだろう。
 いったいだれが?
こんなときインターネットは便利ですね。ひいて一か月、利用しなければと損損、と調べました。靴下に使う編み方は古代エジプトからあったみたいだが、近代的なメリヤス編みは16世紀末のイングランドとある。えーっ!意外と新しい。日本に入ったのはおそらく17世紀末か18世紀のごく初期。ふんふん、なるほど。歴史好きでもメリヤスが日本へ入ったのまでは知りまへんでしたわ。
 しなやかで網目に空気をたくさん含むためあたたかく、それに一番の特質は伸縮自在であること。だからからだにピタッとフィットし暖かい。こんな高機能な布だから歴史が新しいのもうなずける。
右の図がメリヤス編みの編み方
ふしぎな字、なんでそんな読み方するの?
インターネットで調べててメリヤスの漢字があった。「莫大」!みなさんどうです、このよみかた。漢字クイズの難問、奇問ですね。
 これ、意味からこじつけたネーミングなんです。大小は、メリヤスの伸縮自在なところから、おそらく大も小も(サイズですよ)。じゃあ「莫」は?ここで昔ならった漢文を思い出してください。え、え、漢文なんて、ちんぷん漢文(かんぷん)て?じゃあ教えて進ぜましょう「莫」は否定詞で、ナシ、ナカレ、と読みます。つまり、大小(からだのサイズ)ナシ。サイズに関係なく着られる。という意味からメリヤスと読ませたのでしょう。
 いいもの発明してくれたおかげで足元温いですわ。でもズボン下タイツこれ一枚きりで替えないから洗濯の時こまるわ。冬じゅう穿きたおそうか?
莫大小の付録だよ~ん
 インターネットで調べたときもう一つの意味も知った。私は文楽ファンだから「めりやす」とは下座おんがくで舞台の物思い、愁嘆場で演奏する曲であると知っていたが、いわれはしりませんでした。
 二つあって、メリヤスのように場面に合わせ伸縮自在に長さを調整できるからと、いま一つはこの曲調が「滅入りやすい」からだといわれています。
 まあ、下着のメリヤスほどは役立たない知識です。
 

2010年11月16日火曜日

虹とともになかぞらへ

今朝、七時ごろ西麻植の駅のホームで列車を待っていると、ササーッと時雨。天蓋のあるホーム部分で濡れないよう列車を待っていて西の空を見ると早朝の虹が。
 夕べから未明にかけて持病がでて苦しい思いをして、睡眠もあまり取れない朝。それでも緊急外来の戸をたたかなくてもなんとかおさまったため、今日も定時に通学列車。
 あさから気の抜けたようになっているのに、空には虹。列車が来るまでぼんやり眺める。
 美しいがたまさかの自然現象は吉兆だろうかそれとも別の啓示か。旧約聖書では、神が、大洪水で人草をノア一族を除いて根絶やしにしたあと、再びこのようなことを起こさないとのノアとの契約のしるしが虹である。といってなかったかな。じゃあ吉兆か。
 人は小さいころ生まれて初めての経験を覚えていることはすくないが、私は虹に関してはこのことを覚えている。うんと小さいころとしか言いようのないころ、祖母が「あれあれ、虹がでとるよ」と教えてくれた。庭越しに大きなアーチの鮮明な虹が見えた。初めて見る虹に不思議さいっぱいだった。祖母に、虹のアーチの端が地上に接しているところへ行きたいとねだった。アーチの地に接するところに小さな家が見え、虹はそこでうすぼんやり地についているようにみえた。
「はよう、はよう」とせかしたが、笑って「ばかだね、そこまでいっても、虹はもっとむこうに見えていて、追いつかんわ。」小さいから理屈はわからず。たぶん自分一人でいこうとした。そこから記憶はあいまいで、はじめてみる虹をどこまでおいかけたのやら、覚えていないが、そんな小さい子供のこと、町内も出ないうちに消えてしまったに違いない。
 そうだ。そうだ。虹は何分も続くものではない。はかなくきえるのだ。
 うんと小さい頃だった。はじめてみた感動だろうか?どこまでも追いかけていきたかったなあ。
 いま虹を見て、そんな情熱があるか?寒いホームで病気をかかえ、うつろに見ている自分がいる。それにしても子供のころみた虹はもっともっと巨大だったぞ。
 なにもかも・・・・・・・・線路に目を落としこんなことを考えていると、列車が入ってきた。西を見るといつのまにか虹は消えかかっている。ああ、かすかな夢も希望も、そして健康さえもあの虹といっしょに、なかぞらへ消えようとしている。

2010年11月15日月曜日

夜が長く、寒い今宵、ひとは

 最近、日の暮れるのが早く、当然夜も長くなる。今日なんかはおまけに夜が更けるにつれて気温もぐんぐん下がって来ています。
 ところでみなさん、昼の長さが一番短くなるのは12月22日の冬至って知っていると思いますが、日の暮れるのがもっともはやくなるのは冬至じゃないんですよ。実は11月末から12月の初めの頃なんです。
 このごろは太陽も昼日なかでも南に低くなっている。3時すぎると光はウンと弱くなり、訓練が終わって私が自転車をキーコキーコ踏みながら帰るころは、消え入りそうな夕日がうす橙色のあるかなきかの光を西向きのビルの壁に投げかけている。今日なんかは寒い風も吹いて心細く、わびしいことこの上ない。
 駅を降りるころはもう完全な夜。でも自然の妙ですね。太陽は冬至に向かってどんどん低くなり、光もだんだん弱くなってるのに反し、今日の月、見ましたか。満月に向かっての上弦の月は中空近く高く上り、月の光も冴えわたっています。その月の光を浴び、再び駅からキーコキーコ自転車で家に帰る。
 12月地平に下がる太陽と反対に月は12月もっとも高く上ります。月の光も12月がもっとも明るくなります。初冬の澄み切った空気のなかときとして、師走の満月はぞっとするような光を真夜中、地上に注ぎます。
 今宵、皆さんはどうしていらっしゃいますか。明るい室内でさまざまな娯楽に興じていらっしゃるのでしょうか。まだ、お仕事でしょうか。
 今日のような夜が長く、しんしん冷え込む宵。明かりを少し落とし、暖房器具の前に家族が集まり、「夜話」などされて時を過ごすのなどいかがでしょうか。テレビもインターネットも消し、静かな夜をお話で満たすのです。
 私のような古い世代は「夜話」などというとあるイメージが湧きますが若い人は何のことやらわからないでしょうね。
 昔、冬の夜長などに囲炉裏の縁にみんな集まり、無聊を慰めるため、一人一人が順番に話し手となってみんなにお話ししたのです。体験した話、聞いた話、つくり話、怖い話、こっけいな話、悲しく哀れな話、なんでもかまいません。囲炉裏の揺らめく炎に顔を照らされながらお話に打ち興じたのです。これが「夜話」です。
 そんな過ごし方非現実的といわれればそうでしょうが、初冬の月冴えわたる夜、囲炉裏の代わりに暖房器具を囲み、一晩くらいはこんな過ごし方をしてみるもいいかもしれませんよ。