百円均一ショップの「ダ〇ソー」には季節商品コーナがある。今の時期は「年末グッズ」が並んでいる。お正月などの飾り、正月関連の小間物が中心だが、各種の「カレンダー」もある。しかし、今日のブログのお題となっている「暦」(こよみ)と呼べる年末グッズ商品は、このダ〇ソーではただ一つ、左のようなものである。
この暦本(運勢暦)は毎日、その日ごとの暦注(その日の公的な行事や暦上特に記すること)などが書かれているばかりか、曜日はもちろんのこと旧暦では何月何日に当たるか、十干十二支、九星、さらには六輝(六曜とも)、十二直、二十八宿など、数千年の伝統はあるが、多くの人は良く知らない暦日の循環呼称が細かく記されている。今では暦日の循環呼称は七曜(いわゆる日月火水木金土)しか知らない人が多数だが、昔は上記のように様々な循環呼称があったのである。そのなかでも六曜(六輝)の循環呼称はいわゆる大安、仏滅、友引・・などで割と知られているが。
160ページの暦本であるが、これが税込みで110円というから、その内容、ボリュームからすると信じられない安い値段である。十干十二支、九星、六輝、十二直、二十八宿などのいわれや意味なども分かりやすく説明されている。これらを知る読み本としてみても面白い。
先に説明したいろいろな暦日の循環呼称は、吉凶を知る手段として使われる。そのためこの高島暦は運勢暦とも呼ばれ、昔から運勢をしる占いの一種として、信じる人には買われ読まれてきたのである。
今日、私はそのダ〇ソーに足を運び、来年の暦本である運勢暦を買ってきた。毎年、買っているが、今日店に入って、この本が目に入るまでは、この内容ボリュームで110円で売るのはもしや去年(令和六年版)が最後かもしれないと思っていたのである。というのも、書店に並んでいる同じような厚さの「高島運勢暦」は800~900円はするのである。しかし去年と同じ110円ということで無事今年も購入できた。
私はこの暦本を運勢占いのために購入しているわけではない。占いなどとは関係のない純粋に暦上のことを知るためである。まず、新暦のある日が旧暦の何月何日に当たるのか、それがわかれば月の満ち欠け形、潮の満ち干も自ずからわかる。また春分などの二十四節季がいつに当たるか、これはかなり詳しく書いてあって、日どころか、何時何分に二十四節季の黄道上の位置を通過するかも書いてある。
天文現象の記載も見逃せない、特に月食や日食があれば、月食は旧暦の15日、日食は1日に必ず起こるので本年の暦本を買うと必ずチェックする。ところで旧暦の各月にも大の月小の月がある(大30日と小29日)が、固定した新暦と違って、旧暦では何月が大小の月になるか、この暦本を見るまではわからない。だからこの暦本から旧暦の月の大小を知るのである。
また旧暦独特の「閏月」にも注意を払う、二十四節季の「中気」を含まぬ月が閏月となることがわかっているが、実際に今年のを見るまでは私はわからない。ちなみに来年・令和七年の旧暦では「閏六月」がある。つまり閏を含む六月が二回あるわけである。ちなみに来年の新暦7月25日が旧暦閏六月一日となる。これもこの暦本からわかる。以上のような理由から私は毎年高島運勢暦(暦本)を買っているのである。今は書店などで購入する暦であるが、明治以前、旧暦で暮らしていた時代は、年末になると暦売りがあらわれ町中を声を上げて売って歩いた。左は江戸職人風俗絵の「暦売り」
0 件のコメント:
コメントを投稿