一昨日から楽しませてもらっている。対中国戦、対韓国戦、大方の予想通り順調に勝ち進ませてもらっている。にわかファンの私だが、ちょっと気分がいい。勝った余裕でいうのではないが私の個人的な感想としては、中国チームはすごく好感が持てた。国や党としては気に入らぬことが多い中国だがWBCの中国は良かった。だいたいみんなスリムな体型でアップで顔など見ると、日本の高校野球のチームを見るような、若々しいかわいらしさがあった。中国は全国規模のプロリーグもないからか、日米のプロ野球選手と比べると、洗練はされてはいないが高校野球のようなひたむきな野球を感じた。プロのような悪ずれはしていないように見られた。
今日の対戦はチェコだが、こちらもプロではない。チェコではマイナなスポーツからか、投手は消防士が本業、他の選手も教師だの音楽家だのというから、こちらも私は好感が持てる。日本に勝つことは難しかろうが頑張って少しでも点を入れて欲しい。内心は、チェコがんばれよ!である。
私は今まで野球をすることも観戦することも全く興味はなかった。というより、実のところ、することも観戦も嫌いだった。というのも男の子が大抵好きな草野球はまったくやったことがない。だからボールを受けるのも苦手、打つのはもっと苦手、そんならしなければいいだけの話!だ。とはそうは問屋が卸さない!
小学校の体育の時間にボール競技というのがある。小学校三年生くらいまではドッヂボールだったが4年生からはソフトボールをクラス二組に分けてやり出した。(女子はポートボールなんかしていたと思う) それも体育の時間丸々そればかり、ホンとは体育はいろいろな分野をやるはずだが(徒競走、体操、マット、跳び箱競技など)、先生が男の子の大好きな草野球に阿って大部分の時間がソフトボールで占められた。球具は学校に立派なミット、グローブ、バットがあるため、そりゃぁ草野球の、素手や手作り、あるいは不揃いの球具よりずっといいから、もう男子生徒は体育の時間にソフトボールをやらなければ、大ブーイングで、今日の体育は何をしますか?と体育係の生徒が聞く前に、男の子はすでに体育倉庫からソフトボールの準備を整えていた、だから先生も仕方なかったのかも知れない。
さぁ、私としては嬉々としている男子を横目で見ながら、暗澹たる気持ちで運動場へ出て行った。大げさだが死ぬほど嫌だった。クラスに1人くらいいたでしょう?ボールは全然取れない、というか積極的にボール向かっても行かないし、バットを振っても恐るべきスカタン、たまたまゴロを拾って投げても、アチャァ~という声があがるような変なフォームで、距離は女子よりも飛ばない、受け手の手前で落ちてしまう。そういう運動嫌いな生徒で特にソフトボールがアカン生徒、まさに私がそれ。散々馬鹿にされまくり、順番がきてバッターボックスに立ったときは、露骨に「あぁ、これでもう終わりや!」とか、打つ前に、「下手に振らんと四球を待て」だの、ちょっと書けないような罵り言葉を浴びせられた。今だと子ども時代のトラウマとでもいうのだろう。60年以上もたったからこんな恥もサラッとかけるが、そういったトラウマもあって野球はやることは当然ながら観戦もはっきり言って大嫌いだった。
だから社会人になってもプロ野球の話題で(特にみんなお気に入りの球団があった、それも私の感覚としてはよくわからない贔屓だったが)盛り上がったりするのにはついて行けず、沈黙を通した。しかし30代になってもうトラウマも薄れかけたころ、地元選出の池田高校野球部の甲子園のあの活躍の時、特にトーナメントで上位まで勝ち進んでいったときは、にわかファンといってもいい状態になった。すこしだけ野球ファンの味わう気分がわかった。巨人ファンや阪神ファンの中には勝ち負けによって翌日の気分の昂揚が違うというのも少しは理解できるような気がした。
そして今、WBCのにわかファンで楽しませてもらっている。今日は佐々木が先発投手、聞くところによると、彼は小学校の時、あの東北の大震災の津波で父と祖父を失っている。その大震災の日が今日、3月11日である。義理人情にホロリとする傾向のある高齢者が感動させられずにはいられない背景を持って佐々木はマウンドに上がる、これが偶然か、それともあざとい演出かは、いまさら問うまい、益々注目度、そして声援のボルテージは上がるだろう。
佐々木と言えば、以前、図書館の子ども室にあるDVDコーナーで「バッテリー」という野球少年の映画を見た事がある。天性の野球少年の物語である。主人公はピッチャーであるが、これがジャニーズ系のイケメン少年、現実にこんなジャニーズのようなイケメン投手が居るかいだ!と思っていたが、去年のプロリーグで初めて佐々木を見た時、この映画のイケメン投手を思い出した。私の印象ではよく似ている。
これはなかなか面白い映画(子ども室にあるが大人が見ても楽しめる)で、主人公の投手は豪速腕を持つが、そこはいろいろ山あり谷あり、そして同じく主人公といってもいい捕手の少年も出てくるが、これも去年リーグの最後の頃、名前は忘れたが佐々木と18歳の捕手を彷彿とさせ、そのコンビを思い出させるものがあった。
おまけ
早咲きの桜は満開だ。おやつに買った団子とともに「花よりダンゴ」
3 件のコメント:
WBC日本チーム、調子いいですね。対戦相手のレベルにもよりますが。なんだかんだで、日本チームが勝つと機嫌が良くなるのは、自然なことだろう。
中国の政治体制はともかくとして、中国の人たちまでバッシングするのはよくないのは同感。
中国で働いている人によると、中国人はいい人が多いらしい。
・何か困っていることはないかと、気遣ってくれる。
・商取引で迷惑かけたときでも、こちらを信用して態度が変わらない。
・大学の図書館は、学生のために休日も利用できたが、使用禁止となった。あまりに学生が来てしまい混乱するようになったしまったから。超! 勉強熱心。
かつての日本人のいい面が残っていると言いたいが、そうではない。私は人生を見てきて、日本人は「いじわる」な民族だと思う。島国根性だから。ムラ社会なんで、仲間内、気の合うものだけに親切。だと思う。
チェコ人の野球選手というのも好印象だった。仕事の片手間に野球をして、強くはないにしても、本場のプロ選抜チーム相手に試合をやったんだから。年俸・数十億円の選手相手にアマチュアが試合できているんだから、立派。
というより、本来「スポーツ」というものは余暇・娯楽・健康・親睦などが目的のもので、プロ野球などのスポーツ・ショーというのは特殊なものだ。商品価値が高いものになっているが、まあほどほどに評価してもらいたい。子供の頃から必死になって目指すほどのものじゃない。子供の遊びでいいんだ。
カルロスさんへ
おっしゃりたいことわかりますよ、もっとも上位の世界大会といえばオリンピックですが、それも当初の理想から離れ、商業主義悪く言えばコマーシャルリズムと金儲け、アスリートも本来はプロでない人を対象としていたはずだが、ご覧の通り毎回、理想とは離れたこのような方向にいっていますね。
冷静に見る人はこのような傾向に警鐘を鳴らし続けていますが、しかし一般大衆(低開発途上国も同じ)は、いわゆる『パンとサーカス』を求めるのもまたこれ人々のサガです。古代ローマ時代からパン(衣食足りる)が満たされれば、次は娯楽、熱狂できる闘技(今だとプロスポーツ)を求めますね。
また大衆はアイドル、ヒーローの「物語」を聞くのが好き、たとえそれがかなりの部分作られてものであっても。
しかしこのように昔からの大衆の傾向はあるものの、最近は情報社会、いろいろな娯楽、スポーツが現れ、人それぞれ好みを持って取捨選択するようになり、例え一時的に熱狂しても、すぐ覚めるのも事実、またヒーロー、アイドルを作り上げ崇めても、ネット、スマホ、SNSの時代、実は・・とすぐ卑俗な位置にまで貶められること(事実を言っただけでも)も多くなりました。アイドル、ヒーローなど現代は大衆に長持ちしないようになってますね。今はWBCがもてはやされてますが、前はラグビー、ついこないだまではサッカーワールドカップに熱狂してましたが、今は、どこ?という感じですね。
中国は15億の人口を擁し、人材は豊富です、もっとも大切なことは多様な価値を認め、それぞれが伸びるようにできる社会です。残念ながら中国は欧米や日本にはまだ追いついていないように感じられます(今後期待か?)
「伯楽」という、ことばそして故事ごぞんじでしょう。人は生まれた時、何かある能力が伸びる「芽」を持っていると私は信じています、ただそれを見つけ伸ばしてやるのが真の教育者、例はふさわしくないかも知れませんが、大谷には栗山監督、将棋の藤井にはお師匠、こういう組み合わせが彼らの能力を最大限引き出せたのではないでしょうか。しかし世にはいい「伯楽」がいないため埋もれてしまう人が多いですほんとに惜しいです。
私ももしかしてそうだったのかな?(笑い)
おっしゃるとおりです。政治とスポーツを一緒にしてはいけませんが中国には大国にふさわしい行動をしていただきたいですね!!
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