暖房
電気代も値上がりするっちゅうし、灯油も高値を維持している、寒さが身に応える老体には暖房費に気を遣わねばならないので余計に窮屈さが増す。灯油タンクの備蓄は風呂燃料のみの消費で、石油ストーブは倉庫にしまってもう5年も使わない。冬を乗り切る暖房は、ホットカーペットと櫓炬燵のみである。時たま、エアコンを暖房モードで運転するが、これは主にメンテナンスと故障していないかの様子見のためで長時間つけるわけではない。
真夏の絶えきれない猛暑の気候の時は、以前もブログで述べたように、お釈迦はんのインドの酷暑に比べりゃぁどうっちゅうことないわ、と我慢したが、今年は、ニュースでウクライナの人々がロシアの攻撃により電気のないなかで寒さをしのいでいるのを思いやり、それが我慢の根拠となるかも知れんが、健康を損ねてはお話にならないのでこのような「精神的対処」はまぁ半分冗談のようなものである。
テレビ鎌倉殿
権力争いを見るにつけても、互角同士、生きるか死ぬかの激闘暗躍を見るのは、ハラハラドキドキもあって時代劇の楽しみとしては面白いが、終末期の鎌倉殿は「反逆は芽のうちに摘んどけ」とばかり、反逆の根拠さえ怪しいのに義時は、強大な権力を握った独裁者的な思惑で、部下や歳若い者をブチ殺し続けているのは、好きになれない、もう見たくはないのだが、あと二回で終わりなので、中世のエポックメーキングと言える「承久の乱」がどのように描かれるか、みるのがちょっと興味があって見ている。
それにしても鎌倉殿のこの毎回血しぶきが飛ぶような誅伐というか謀略の殺戮は見ていて鼻についてくる。いわゆる「一所懸命」で自分の封地や職に命をかけるのが「鎌倉武士」ではあり、東国の武士(もののふ)たちの性格とはこのようなものであろうとは思うが、最高統治権をめぐる争はそれが終わるまでは血みどろとなるようだ。泰時にいたりようやくその目的が達成され安定期に入るがそれはテレビ「鎌倉殿」以降の話である。
「鎌倉殿」は人気脚本家の創作時代劇であるが、依拠する史料は「吾妻鏡」である。幕府の公式史書扱いの史料である。ドラマの血なまぐささは決して脚本家の創作ではなく、事実、この「吾妻鏡」に基づく。そのためか、歴史好きの私としては、話題になった史書には一応目を通すのが普通であろうが、度重なる白刃を振るっての、吾妻鏡に載る事件、騒動を読むのはうんざりして読みたくない。その代わり私が今読んでいるのは同時代の歴史資料(史料ではない)として読まれている「増鏡」である。こちらも鎌倉時代をずべてカバーする「編年体の歴史ものがたり」である。王朝ものの系譜をひく歴史ものがたりである故、血なまぐさいことなどはない。「実朝暗殺」にしても、他の鎌倉の「騒動」も、また承久の乱も、蒙古襲来も記述はあるが優美な文体の中に淡々と事実が述べられているに過ぎない。どうせ読むならと、こちらの血なまぐさくない方を資料として、私は読んでいる。
昨日のドラマでは「施餓鬼」を挙行し、当時の鎌倉庶民たちがチョロッと出てくるが、鎌倉時代の庶民の生活を知るのにもってこいの資料がある。私は以前購入して(かなり高価だったが)持っているが「一遍聖絵」である。絵巻物であるため、誰が見てもおもしろい。表面上をなぞるだけでも面白いが、深読みをすると、専門的な博士論文が何枚もかけるような貴重な資料である。つまり歴史好きの素人だろうが、専門家だろうが、だれもが読む価値のある絵巻物である。
下は聖絵の中から、一遍上人が鎌倉で執権時宗に出会うところ
サッカートーナメント
リーグを勝ち上がった16チームがそろったが、一昨日からトーナメントも行われ、はや8強の4チームが勝ち上がっている。オランダ、アルゼンチン、イングランド、フランス、である。私はサッカーファンとしては全くの無知であるが、その試合に先立って、指標にしていたのが「各国の世界ランキング」である。それによると、オランダ(8位)対アメリカ(16位)、アルゼンチン(3位)対オーストラリア(38位)、イングランド(5位)対セネガル(18位)、フランス(4位)対ポーランド(26位)である。これを見ると、私の素人目だがやはりランキングは嘘をつかないと言える。ランキングが下位で、今のところ8強に勝ち上がったところはない。
いよいよ深夜、日本対クロアチャであるが、この世界ランキングは日本(24位)対クロアチャ(12位)である。今までの流れを断ち切ってランキング下位の日本が上位クロアチャに打ち勝てるか。もちろん日本を大声援するが、今までの実績ではクロアチャがずっと上だったのだ。さてどうなるか。こりゃテレビ「鎌倉殿」以上におもっしょいわ。
勝って、三苫と田中の抱き合っての芝生コロコロ、と長友の「ブラボー」の絶叫、また見たいわ。
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